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英語のことわざ、名言集100の本をご紹介【多読】~Inspirational Proverbs and Sayings ラダーシリーズLEVEL3

(2024.6.9)

ペンペン
ペンペン
水をえたおさかな
コンコン
コンコン
狐につままれたよ
アザラシさん
アザラシさん
英語にはどんなことわざがあるんだろう

この本はこんな方におすすめ
・英語の諺(ことわざ)や名言を知りたい方。おすすめの本をご紹介します。
・日本語対訳も付いた本なので、英語学習初級の方にもうんちくとして参考になります。

記事の概要
・英語のことわざ、名言を100個集めたラダーシリーズの読みやすい本をご紹介します。
・本の概要と、個人的に気に入ったことわざを日本語訳とともに例示します。
・レベル3の難易度で、英検準2級レベル、TOEICスコア500〜600点というレベルになっておりますが、巻頭に日本語の対訳が付いていますので、英語学習初級の方の知識付けとしてもおすすめです。

1.はじめに

英語のことわざや名言を学びたいと思い、ラダーシリーズのInspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100という本を読みました。100個のことわざと名言が127ページの中にギュッとまとめられており、興味深い良い本でした。

日本語のことわざに共通するものもあれば、日本語とは異なる感覚のことわざもありました。ことわざを通して欧米人が当たり前に感じている共通認識を知れる気がして、興味深い学びになりました。この本は巻頭にことわざの日本語対訳もあり読みやすいので、初学者の方も含めて幅広い英語学習者におすすめ出来ます。

・ラダーシリーズとは

主に語学書を中心に出版している日本のIBCパブリッシング社による、英語多読の教材がラダーシリーズです。ラダーですので、「はしご (ladder)」を登っていくイメージで、語学力をステップアップさせていきましょう。文学の名作や偉人伝、歴史、科学など多岐にわたるジャンルの英語書籍を多数取り揃えており、どんな興味の英語学習者のニーズも満たしてくれるシリーズです。
語学上達の秘訣はなんといっても「多読」ですので、自分の興味のあるジャンル、自分の語学力に合った語彙で書かれた本を楽しみながらたくさん読みましょう。なるべく速く、英文を訳さなくてもそのまま読める簡単な本をどんどん読んでいきましょう。そんな学習の教材にラダーシリーズは最適です。

参考:IBCパブリッシング ラダーシリーズ特設サイト ラダーシリーズについて

2.本の概要|Inspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100 ラダーシリーズLEVEL3

Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100
created by Rinker

題名 Inspirational Proverbs and Sayings
「心に響く英語のことわざ・名言100」
ラダーシリーズ Level 3
著者 Rebecca Milner (レベッカ・ミルナー)
出版社 IBCパブリッシング
出版年 2011年
ページ数 127ページ

・洋書の英語レベル、難易度

Inspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100はラダーシリーズのLEVEL3となっております。難易度としては英検準2級レベル、TOEICスコアでは500〜600点のレベルに相当するのですが、巻頭にそれぞれのことわざの簡潔な対訳が付いている為、100個のことわざと名言を簡単にサクッとチェックする事も出来ます。ですので英語中級者に限らず、英語学習初級の方がうんちくを付ける目的でもおすすめです。

・本の感想~英語多読でのおすすめ度は星4/5つ中

Inspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100の英語多読学習教材としてのおすすめ度は星4つ(5点満点中)です。あらゆるレベルの英語学習者の方におすすめ出来る読みやすい本です。星マイナス1つの理由は、ことわざと名言は100個では物足りないと感じたからです。英語のことわざをある程度知っている方にとっては「知っているあのことわざが載っていない(?)」みたいな事もあるかもしれません。しかし、100個にぎゅっと絞られている事で気軽に読めるボリュームに収まっているので入門の本として読んで、興味を持ったら更にたくさんのことわざが掲載された本を読まれると良いと思います。

3.書籍から英語のことわざ紹介、解説|Inspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100 ラダーシリーズLEVEL3

この章ではInspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100の実際の書籍から、個人的に気に入ったことわざと名言を引用、解説します。

Fight fire with fire ──proverb

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.26). IBCパブリッシング. Kindle 版.

直訳すると「火に対して火で戦う」になりますが、日本語のことわざに置き換えると「毒を以て毒を制す」になります。思わず口に出して言いたくなるカッコいい響きのことわざです。

Hindsight is always 20-20 ──Billy Wilder, filmmaker (1906-2002)

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.70). IBCパブリッシング. Kindle 版.

→後になってからであれば物事は良く見える。

アメリカの映画監督の名言です。日本のことわざの「後悔先に立たず」も近いニュアンスだと思いますが、年寄りがよく言う「昔は良かった」という言葉が最も合致すると思います。世界共通の感覚なんだなと思い面白いと感じました

Don’t count your chickens before they’ve hatched ──proverb

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.83). IBCパブリッシング. Kindle 版.

直訳すると「卵からかえる前から鶏の数を数えてはいけない」ですが、日本語のことわざで言うと「捕らぬ狸の皮算用」という感じだと思います。日本語だと狸を数えているのに対して英語だとchicken(ニワトリ)な所が面白いです。

The devil is in the details ──proverb

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.94). IBCパブリッシング. Kindle 版.

→細部に悪魔が宿る。

日本語だと「細部に神は宿る」で、細部に宿るのは神様なのですが、英語だとその逆で悪魔が宿っているところが興味深いです。どちらも「細部が重要だ」という同じ意味ではありますが、大切にすれば神様が宿り(日本語)、おろそかにすれば悪魔が宿る(英語)、みたいな感覚でしょうか。

Where there is smoke, there is fire ──proverb

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.97). IBCパブリッシング. Kindle 版.

日本語のことわざで言えば「火のない所に煙は立たぬ」になります。しかし、英語を直訳すると「煙の立っている所には火がある」で、表現の仕方が逆になっている所が面白いです。

You can’t have your cake and eat it, too ──proverb

レベッカ・ミルナー. Inspirational Proverbs and Sayings 心に響く英語のことわざ・名言100 (p.111). IBCパブリッシング. Kindle 版.

→ケーキを保管することと食べることは同時にはできない。

日本の四字熟語の「二律背反」の感じでしょうか。ケーキを後で食べる為に保管しておく事は良い事だし、美味しいケーキを今食べる事も良い事だけど、同時には出来ない矛盾を表している所が、二律背反っぽいなと感じました。

4.さいごに

この記事では書籍、Inspirational Proverbs and Sayings~心に響く英語のことわざ・名言100をご紹介しました。実際に英語のことわざを見てみると、日本語のことわざや四文字熟語に共通するものがたくさんあり、世界共通の認識が分かって面白いなと感じました。また、「細部に神は宿る」や「火のない所に煙は立たぬ」等の様に、意味としては同じ事を言っているのに表現が真逆なことわざも、非常に興味深かったです。ものの見方や思考法に日本語と英語で違いがあるのだなと思うと面白いです。

本に載っていなかった英語の名言で個人的に好きなのはFacebookのMeta社のマーク・ザッカーバーグ氏の”Done is better than perfect“です。意味は「完璧を目指すよりまず形をつくろう」みたいな感じです。ザッカーバーグ氏はIT関連の人なので、まずサイトやソフトウェアをある程度まで作ってリリースして走りながら改善点を直していこう、といったニュアンスです。完璧を目指して時間ばかり掛かってリリースが遅れてしまっては、人の目につくチャンスを逃してしまうスピードの速いIT業界ならではの名言で、現代社会にマッチしたとても良いことばでお気に入りです。

ことわざと名言を通して、英語圏の人達のセンスや思考法を学べる感覚があったので、この本はとてもおすすめの一冊です。さいごまで記事をお読み頂きありがとうございました。

第2章に戻って本の概要をみる

おわり

<参考記事>
・そもそも多読とは何?という疑問にお答えする記事です。

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