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大谷翔平の2021年シーズンが終了~成績と記録まとめ

(2021.10.10)

記事の概要
・二刀流で大活躍した大谷選手の2021年シーズン成績と記録をまとめ。
・ハイライト動画とインタビュー、海外記事を通して英語の勉強も少しだけしていきましょう。

1.はじめに

ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平選手の2021年シーズンが終了しました。投打の二刀流の大活躍で数々の記録を残し、野球界をわかせた1年でした。また、二刀流の活躍は野球の在り方に対して新しい可能性を示し、夢を与えたと思います。
分業制が進んで合理的になった現代野球において、二刀流なんて非合理的だから誰も本気でやろうなんて考えなかった事だと思います。現地の野球ニュースでも、「リトルリーグでしか有り得ない事をビッグリーグ(大リーグ)で普通にやっている」と評されているのをどこかで見た事があります。
欧米では何かに挑戦しようとする人を、上手くいく・いかないに関わらず、大いに賞賛し応援する文化があるので、今年のMVPは間違いなく大谷選手が獲ると思います。ロイヤルズの捕手で二冠王(ホームランと打点)のペレス選手もいますが、恐らく間違いないと思います。

本記事では大谷選手が2021年シーズンに残した成績と記録を振り返っていきます。大谷選手の今後の契約に関するコメントの現地記事を通して少しだけ英語の勉強もしていきましょう。

・大谷選手の2021年後半戦ハイライト動画(MLB.comより)

 

2.個人成績

本章では大谷選手の今シーズンの投打の成績(stats)を見ていきます。

2021シーズン打者成績

G(試合数):155
AB(打席数):537
AVG(打率):.257
H(安打数):138
2B(二塁打):26
3B(三塁打):8
※ア・リーグ最多、メジャーリーグ最多タイ
HR(本塁打):46
RBI(打点):100
BB(四球):96
IBB(申告敬遠):20
※ア・リーグ最多
SO(三振):189
SB(盗塁):26
OPS(出塁率+長打率):.965

2021シーズン投手成績

G(登板試合数):23
W(勝利数):9
L(敗戦数):2
ERA(防御率):3.18
IP(イニング数):130.1
SO(奪三振数):156
WHIP(イニングあたりの出塁数平均):1.09

3.2021シーズンに残した記録

大谷選手の2021年シーズンは記録ラッシュにわきました。本章ではそんな数多くの記録を見ていきましょう。

打者編

・日本人メジャーリーガーとしてシーズン最多ホームラン:46
※松井秀喜が2004年シーズンに残した31本を超えた。
・ア・リーグ三塁打王:8
※メジャーリーグ全体でも最多タイ
・日本人メジャーリーガーシーズン最多四球:96
※2009年のカブス福留孝介の93個を超えた。
・日本人メジャーリーガーシーズン最高長打率:.592
・45本塁打以上、25盗塁以上はア・リーグ史上二人目(1998年ブルージェイズのホセ・カンセコ以来)。更に100得点以上はア・リーグ史上初。そこに5三塁打以上を加えるとメジャーリーグ史上初。
・日本人メジャーリーガー最高OPS:.965
※2004年松井秀喜の.912越え。
・日本人メジャーリーガー最高三振数:189
※2008年レイズ岩村の131越え。また、エンゼルスの球団記録更新。
・敬遠数はイチローの27個(2002)、23個(2005)に続き、日本人メジャー史上3位。
・連続する3試合で合計11四球。2016年のブライス・ハーパーのメジャー最多記録に並ぶ。ア・リーグでは新記録。

投手編(なし)

9勝2敗、防御率3.18と素晴らしい成績には違いないですが、残念ながら投手としては記録や個人タイトルは特にないです。2桁勝利をかけたラスト2登板(それぞれ対アスレチックス8回2失点、マリナーズ戦7回1失点)は鬼気迫る素晴らしい内容でしたが、勝ち星はつかず、ベーブルース以来の同一シーズン2桁勝利・2桁本塁打達成はなりませんでした。この1918年以来の記録は来シーズン以降に持ち越しの形になりました。コンディションさえ良ければ大谷選手なら今後十分達成可能と思うので期待したいと思います。

二刀流をしているだけに何年振りとか○○以来という記録はとても多いですが、個人タイトルになかなか恵まれないのは二刀流の弊害かもしれません。特に打撃で後半戦での失速が目立ちました。

二刀流としての記録

同一シーズンに2桁本塁打、100奪三振を記録したのは史上初
・同一シーズンに20盗塁、10登板以上は史上初
オールスターに投手・野手両部門で選出は史上初
・本塁打トップの選手(シーズン途中)が、複数回先発したのは1919年のベーブ・ルース以来
・MLB公式サイトでの検索回数ランキング1位(マニアックな記録ですが)

4.さいごに~今後に関する英語記事

これだけ活躍すると気になるのは今後の事です。シーズンを終えて、大谷選手が契約更改についてコメントした内容の現地記事を見ていきましょう。

Under team control for two more seasons, Ohtani spoke before Sunday’s game and indicated he’s “very open” to negotiating a contract extension this offseason. Ohtani added that he’s hopeful he’ll be able to replicate this kind of season in the future.

(FA権獲得まで)あと2シーズンあり、それまではチームの契約に縛られるが、大谷は日曜日の試合前に、今季終了後の契約延長に前向きであるとほのめかした。大谷は付け加えて、今シーズンの様な活躍を今後も続けていければ、と言った。

“Obviously, this was my first time doing it,” Ohtani said through interpreter Ippei Mizuhara. “So I can’t tell you with confidence that I’ll be able to do it for many years to come, but all I can do as a player is prepare so I would be able to continue this for many years. In order to do that, I need to have a good offseason training-wise and a good recovery.”

「たしかに(二刀流をシーズン通してやるのは)初めての経験でした」と、通訳の水原一平氏を通して大谷は発言した。「今後何年も(二刀流を)続けられるか自信をもっては言えないですが、選手として良い準備をする事しか出来ないので、何年も続けられる様に頑張ります。その為に、オフに良いトレーニングをして体調を万全に準備します。」

引用元:MLB.com
”46 HRs, 100 RBIs: Shohei caps dream season”(October 4th, 2021 by Rhett Bollinger)
https://www.mlb.com/news/shohei-ohtani-homers-in-game-162-vs-mariners

言葉は悪いですが、二刀流での大活躍は弱小球団のエンゼルスならではのものだったと思います。通常メジャーリーグでは先発投手が1試合100球の球数で中4日で回して、良いピッチャーをたくさんの試合で投げさせて勝つ確率を効率的に上げていっています。二刀流をやっていると中4日は無理なので、チームの投手全体が中6日を強いられる事が、二刀流がチームに与えるデメリットの1つであり、伝統がありプライドの高い選手たちが多い球団だったとしたら二刀流の実現自体が難しかったと思います。しかし今季の活躍で、そんな常識も変わっていくのかも知れません

このデメリットを逆手にとって、エンゼルスはシーズンオフの補強でベテランのビッグネームの投手補強を狙うとの報道もあります。ベテランピッチャーなら中6日はむしろ歓迎されると言う事だと思います。具体的な選手名を挙げると、カーショー、シャーザー、グリンキーなど、錚々(そうそう)たるビッグネームです!エンゼルスのストーブリーグも楽しみです。

参考記事:エンゼルスGMがローテ再編を明言…大谷の「二刀流デメリット」を逆手に大物投手獲りへ

まずは大谷選手のMVP獲得に期待したいと思います。大谷選手とエンゼルスの今後の動向から目が離せません。

おわり

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