(2023.3.5)
記事の概要
・2005年に映画化されたチャーリーとチョコレート工場の原作小説を読みましたので、本の概要、あらすじ、登場人物まとめ、英語の難易度などを書き記します。
・原文から一部引用して和訳します。洋書にチャレンジするかどうか判断する材料になればと思います。
・非常に読みやすいファンタジックな児童小説なので、英語学習者ならどなたにもおすすめです。
1.はじめに
2005年にティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で映画化されたチャーリーとチョコレート工場の原作を洋書で読みました。原作は1964年のイギリスの児童小説です。
この記事では、本の概要、あらすじ、登場人物まとめ、英語の難易度などをまとめます。洋書の原文から一部抜粋、引用して和訳しますので、洋書にチャレンジするかどうか判断する参考にして頂ければ幸いです。簡単なあらすじさえ分かっていればスラスラ読み進められるので、是非一度読んでみる事をおすすめします。
【読了】
映画化もされたチャーリーとチョコレート工場🍫の原作、Charlie and the Chocolate Factory(邦題「チョコレート工場の秘密」)を洋書で読み終えました📖挿絵入りでストーリーも子供向けで読みやすいので英語学習者なら必読です😀https://t.co/w2X5DQ7l3x#英語学習 #多読 #洋書 #洋書多読 pic.twitter.com/QacswAorHw
— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) March 2, 2023
2.本の概要|Charlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場)
題名 | Charlie and the Chocolate Factory (邦題「チョコレート工場の秘密」) |
著者 | Roald Dahl |
挿絵 | Quentin Blake (1995 edition) |
国 | イギリス |
ジャンル | 児童小説、ファンタジー |
出版社 | Puffin Books (1995–2006) |
初版出版年 | 1964年 |
ページ数 | 304ページ |
単語数 | 29,743語 |
参照:Wikipedia Charlie and the Chocolate Factory
・あらすじ
イギリスの貧乏な家庭で両親、祖父母と共に暮らすCharlie Bucket。父親は歯磨き粉工場で働いているが、食べるものにも困る程困窮しておりチョコレートが食べられるのは年に一度の誕生日だけだった。
ある日近所のチョコレート工場の支配人Willy Wonkaが世界中のWonka Chocolateに5枚のゴールデンチケットを入れたと大々的に宣伝する。チケットを手に入れた子供はWonkaの不思議な工場の中に入れると言う。偶然に偶然が重なりCharlieも奇跡的にチケットを手に入れる事が出来た。ジョーおじいちゃんと工場見学に参加したCharlieはそこで不思議な物を見て体験する。工場見学に参加した他の4人の子供はわがままな子ばかりで言いつけを守れず、大変な目に合うのだが、Charlieは無事家に帰れるのか…。
・登場人物まとめ
チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory by Roald Dahl)の登場人物を以下にまとめます。
Willy Wonka:不思議なお菓子工場の支配人。
Charlie Bucket:イギリスの貧困家庭の子供。Grandpa Joeと工場見学に参加。
Augustus Gloop:ドイツから工場見学に参加した男の子。わがままでお菓子ばかり食べてでっぷり太っている。
Veruca Salt:金持ちのお嬢様で欲しいものを何でも親に買ってもらう。工場で見た不思議なものも欲しがり親にねだる。
Violet Beauregarde:同じガムをずっと噛んでいる勝気な少女。
Mike Teavee:テレビばかり見ている少年。頭は良いが生意気。
・英語の難易度、多読学習でのおすすめ度は星4.5/5つ中
チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory by Roald Dahl)の洋書は平易な英語で書かれているのでとても読みやすいです。英語学習をしている方であればどなたにもおすすめ出来る作品だと思います。
英語多読学習の材料としてのおすすめ度は星4.5つ(5点満点中)です。イギリスのファンタジー児童小説のジャンルになり、好き嫌いの分かれる内容かも知れません。しかし読みやすくてスラスラ進んでいけますので、良い読書体験ですし、多読学習の足しになるという観点でおすすめです。
・良い点・悪い点~こんな人におすすめ
本を読んで感じた良い点・悪い点をまとめます。
✅良い点
・児童小説なので平易な文章で書かれており、読みやすい。
・挿絵入りで読みやすい、なおかつ絵本よりは読み応えがある。
・映画化もされているので、映画を見てから本を読むと楽しみが深まる。
✅悪い点
・好き嫌いの分かれるジャンル。
・見ようによってはややグロテスクだったり残酷なシーンがある。
以下の様な挿絵や、わくわくする様なコミカルな文字配置があり、楽しく読み進められます。
次に、チャーリーとチョコレート工場の洋書はこんな人におすすめです。
・英語多読学習を始めた方で、絵本等では満足できなくなってきた方。もう少し読み応えある本を読みたい方。
・映画を見て原作にも興味を持った方。
・サクッと読める英語の本を探している方。
3.書籍から英文引用・和訳|Charlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場)
この章ではチャーリーとチョコレート工場の原作洋書から、英文を一部抜粋して和訳していきます。洋書にチャレンジするかどうかの参考になれば幸いです。
✅Charlieの貧しい家庭の様子
The house wasn’t nearly large enough for so many people, and life was extremely uncomfortable for them all. There were only two rooms in the place altogether, and there was only one bed. The bed was given to the four old grandparents because they were so old and tired. They were so tired, they never got out of it.
Dahl, Roald. Charlie and the Chocolate Factory (Charlie Bucket Series) (p.5). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.
家族が多いのでその家は十分な大きさではなく、生活はこの上なく不便だった。2部屋しかなく、ベッドも1つしかなかった。ベッドは、年老いてくたびれた4人の祖父母が利用していた。彼らは疲れていて、そこから出られなかった。
✅貧しい食事
The only meals they could afford were bread and margarine for breakfast, boiled potatoes and cabbage for lunch, and cabbage soup for supper. Sundays were a bit better. They all looked forward to Sundays because then, although they had exactly the same, everyone was allowed a second helping.
Dahl, Roald. Charlie and the Chocolate Factory (Charlie Bucket Series) (p.6). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.
家族がありつける食事と言えば、朝ごはんにマーガリンを塗ったパン、茹でたじゃがいもとキャベツをお昼に、夕食にキャベツスープを食べていた。日曜日はもう少しましだった。みんなおかわりが出来たからだ。全く同じメニューではあったが、家族は日曜日を楽しみにしていた。
✅誕生日にはチョコレートを食べられる
Only once a year, on his birthday, did Charlie Bucket ever get to taste a bit of chocolate. The whole family saved up their money for that special occasion, and when the great day arrived, Charlie was always presented with one small chocolate bar to eat all by himself.
Dahl, Roald. Charlie and the Chocolate Factory (Charlie Bucket Series) (p.8). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.
一年に一度だけの誕生日に、Charlie Bucketは少しのチョコレートを味わった事がある。家族はその特別な日の為にお金を節約していた。その日が来た時、Charlieは1枚のチョコレートバーをプレゼントしてもらい、丸ごと1個食べて良い事になった。
✅Wonkaチョコレートに隠された5枚のゴールデンチケット
Five Golden Tickets have been printed on golden paper, and these five Golden Tickets have been hidden underneath the ordinary wrapping paper of five ordinary bars of chocolate.
Dahl, Roald. Charlie and the Chocolate Factory (Charlie Bucket Series) (p.40). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.
5枚のゴールデンチケットは金の紙にプリントされ、チョコレートバーの包み紙の下に隠されている。
✅工場見学の日の様子
Outside the gates of Wonka’s factory, enormous crowds of people had gathered to watch the five lucky ticket holders going in. The excitement was tremendous.
Dahl, Roald. Charlie and the Chocolate Factory (Charlie Bucket Series) (p.110). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.
ウォンカの工場の門の外では、群衆が集まり5人のラッキーなチケットホルダー達が中に入る様子を見ていた。大きな興奮に包まれていた。
4.さいごに~映画版も要チェック
この記事ではチャーリーとチョコレート工場の原作小説(Charlie and the Chocolate Factory by Roald Dahl)の、概要、あらすじ、登場人物まとめ、英語の難易度などをまとめました。平易な英語で書かれており挿絵入りで楽しく読み進められる児童小説なので、英語学習者ならどなたにもおすすめ出来ます。洋書に挑戦するのが不安な方は、まず映画を見て大筋を把握してから読むのもおすすめです。記事執筆時点(2023年3月)では、Amazonプライム会員特典で配信されていましたので、サブスクで手軽に見る事も可能だと思います。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の2005年の作品です。
原作を読んでから映画を見れば、想像の中の不思議なチョコレート工場が目の前に現れる感動があり、逆に映画を見てから本を読めば、映画の中で描かれなかった細部が補完されて違った楽しみ方が出来ます。
本記事がお役に立てば幸いです。
おわり
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