Culture PR

洋書ラノベ?「グレッグのダメ日記」原作で英語多読~Diary Of A Wimpy Kid by Jeff Kinney

(2024.10.20)

コンコン
コンコン
Graded Readersもいいけど英語のマンガも読んでみたいな。
ペンペン
ペンペン
ライトノベルの様なものでもいいです。
アザラシさん
アザラシさん
それならこの本が楽しくておすすめだよ。

この本はこんな方におすすめ
・ライトノベルの様なポップな挿絵入りの洋書で多読を楽しみたい方。
・英語難易度の目安はTOEIC800点前後(英検2級~準1級)のレベルです。

記事の概要
・全世界で45もの言語に翻訳され2億5000万部以上も売れているイラスト付き小説の超人気シリーズDiary Of A Wimpy Kid (2007)の第一作を読みました。この記事では本の概要、あらすじ、登場人物一覧、英語の難易度などをまとめます。
・邦題「グレッグのダメ日記」にて、翻訳された作品も出ています。
・対象年齢が7〜12歳(参照:Amazon)となっておりますが、英語を第2言語として学習している方であれば大人の方にも非常におすすめです。
・書籍から実際の英文を一部引用して和訳しますので、ご参考頂ければと思います。

1.はじめに

Diary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)は、アメリカの漫画家ジェフ・キニー(Jeff Kinney)による漫画イラスト付き小説シリーズで、全世界で翻訳され2億5000万部以上も売れている大人気作です。アマゾンレビューの数からもその絶大な人気が伺い知れます。
今回はその第一作を洋書で読みましたので、本の概要、あらすじ、登場人物一覧、英語の難易度などをまとめます
このシリーズを知ったきっかけは、本屋さんの洋書コーナーで見かけた事でした。19冊ほど出版されているシリーズ本が陳列されオススメされていたのを見かけ、いつか読んでみようと思っていました。

ライトノベルの様なポップな挿絵入りで、ネイティブの活き活きとした英語に触れながら、多読を楽しむ事が出来ます。結論から先に申し上げると、英語学習中級者の方(TOEIC800点前後)には非常におすすめです。シリーズで多くの本が出ているので、私自身読み続けていきたいなと考えております。

2.本の概要|Diary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)

Diary of a Wimpy Kid (Book 1)|Jeff Kinney (著)
created by Rinker

題名 Diary Of A Wimpy Kid (Book 1)
著者 Jeff Kinney
ジャンル Comedy, young adult fiction
出版年 2007年
出版社 PUFFIN BOOKS (Penguin Books)
ページ数 224ページ

参考:Wikipedia, Diary of a Wimpy Kid

・あらすじ

アメリカのミドルスクールに通う12歳のGreg Heffley(グレッグ)少年は、母親に言われて手記を付け始めた(あくまでも日記ではないと言い張っている)。将来人気者になりたいと思っているグレッグは、いつかお金持ちで有名になった際に少年時代の事を何度も聞かれるのは面倒だからこの手記を付け始めた。
物語はいわゆる日常系。親友ロウリーとの遊びや、クラスメイトへの愚痴、ハロウィーンやクリスマス、学芸会等の学校イベントが描かれている。
クスッと笑える冴えない少年の自然体の日常です。

・主要登場人物一覧 (イラスト付き)

この章ではDiary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)に登場するキャラクターをイラスト付きで紹介していきます。

Greg Heffley

主人公のグレッグ少年。アメリカのミドルスクールに通う12歳。将来有名になってお金持ちになりたいと思っている。将来の為にこの手記を付け始めた。

Rowley Jefferson

グレッグの親友のロウリー。ハロウィーンで一緒に出掛けたり、冬に雪だるまをつくってグレッグと遊ぶ。

Rodrick Heffley

グレッグの兄。グレッグに意地悪をする。

Manny Heffley

グレッグの弟。3歳の幼児で、トイレトレーニングもまだ。

・洋書の英語レベル、難易度

Diary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)の英語難易度は、英検でいうと2級から準1級レベル、TOEICスコアで言うと800点前後です。毎ページにイラストが付いていて楽しく読めるポップな作品で、対象年齢が7〜12歳(参照:Amazon)となっておりますが、これはネイティブの7~12歳向けという事だろうと思います。英語学習初級の方には難易度がちょっと高いと感じます。中級者以上の方向けです。

・本の感想|おすすめ度 星5/5つ中

Diary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)の英語多読学習教材としてのおすすめ度は5つ星(5点満点中)です。
アメリカのミドルスクール学生のよくありそうな日常の出来事やイベントを日記の体裁で、且つネイティブの自然体な文体で綴られているので、多読には最高だと思います。本当に勉強になりましたので、引き続きこのシリーズの本を読み続けていきたいと思いました。
主人公のグレッグは、ドラえもんで言う所ののび太の様なキャラクターで、ダメダメながらも憎めない少年です。将来人気者でお金持ちになった時の為にこの手記を付け始めたという理由も不純で面白いです。学校でも女子の気を引く為にあの手この手を使います。でも面倒くさがりなので体育の授業で楽をする為に工夫したり、学芸会でも楽な脇役をやる為に小細工します。そんなどこか憎めないグレッグ少年の日常を通して英語を学んでいける楽しい作品です。

3.書籍から英文引用・和訳|Diary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)

この章ではDiary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)より、実際の英文を引用・和訳していきます。実際の書籍には、各ページに挿絵がありますので、とても楽しく読み進められます。

📝日記もとい手記(ジャーナル)の冒頭

Tuesday
First of all, let me get something straight: this is a JOURNAL, not a diary. I know what it says on the cover, but when Mom went out to buy this thing I SPECIFICALLY told her to get one that didn’t say “diary” on it.

Kinney, Jeff. Diary Of A Wimpy Kid (Book 1) (p.8). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.

火曜日
まずはじめにはっきりさせておきたいのは、これは手記(ジャーナル)だという事、日記ではない。この本の表紙に何て書かれているのかぼくは知ってるけど、こいつをママに買ってきてもらうにあたって、ぼくは「日記」とかかれていないやつを買ってきてと口酸っぱく伝えていたんだ。

📝女子の人気者になりたいグレッグ

Man, I don’t know WHAT is up with girls these days. It used to be a whole lot simpler back in elementary school. The deal was, if you were the fastest runner in your class, you got all the girls. And in the fifth grade, the fastest runner was Ronnie McCoy.

Kinney, Jeff. Diary Of A Wimpy Kid (Book 1) (p.13). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.

いやあ、最近は女子が何に興味があるのかよく分からないよ。小学校時代ははるかに単純な話だったのに。要はクラスで一番足が速ければ、全女子からモテたんだ。5年生の頃に一番足が速かったのはロニー・マッコイだった。

📝父からのプレゼント

I went up to my room to take a break for a while. A couple minutes later, Dad knocked on my door. He told me he had my gift for me out in the garage, and the reason it was out there was because it was too big to wrap.

Kinney, Jeff. Diary Of A Wimpy Kid (Book 1) (p.132). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.

ちょっと休みたくてぼくは自分の部屋に上がった。数分後、パパがぼくの部屋のドアをノックした。彼はプレゼントがあると言ってぼくをガレージに連れ出した。ガレージまで行く理由は、プレゼントが大きすぎて包めなかったかららしい。

📝クリスマスプレゼントのサンキューレターを書くグレッグ

I thought I could just crank out my thank-you cards in a half hour, but when it came to actually writing them, my mind went blank. Let me tell you, it’s not easy writing thank-you notes for stuff you didn’t want in the first place.

Kinney, Jeff. Diary Of A Wimpy Kid (Book 1) (p.145). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.

サンキューカードを書くのは30分でちょちょいのちょいで終わると思ってたけど、実際に書き出してみると頭が空っぽになった。実際問題、そもそも欲しくもない物をもらった事に対してサンキューレターを書くのは簡単じゃない。

※実際の書籍にはこんな風にポップな挿絵がページ毎に描かれています。

4.さいごに~日本語版も出てます

この記事ではDiary Of A Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)についてまとめました。
世界中で翻訳された大人気シリーズですので、もちろん和訳本も出ています。英語の難易度が何気に高めの本ですので、自信の無い方は最初に和訳本を読んで内容を把握してから洋書にチャレンジしてみるのもありです。

グレッグのダメ日記|ジェフ・キニー(著)、中井はるの(翻訳)
created by Rinker

英語を勉強していても中々出会わないけど、ネイティブは普通に使うであろう表現に多く出会え、文章が全体的にカジュアルで口語的ですので、多読に非常におすすめの本です。シリーズ全19冊も本が出ている様なので、グレッグ少年の日常をしばらく追いかけていきたいと思います。
さいごまで読んで頂きありがとうございました。

第2章にもどって本の情報を見る

おわり

<関連記事>
・多読で英語を学んでいく上での基本をまとめた記事

多読~もう挫折しない英語学習法~【おすすめ書籍紹介】(2021.9.9) 本記事の主旨を一言で表すと、「言語習得において読書はとても大切だ」という事です。 記事の概要 ...

・多読するならkindleペーパーホワイトがおすすめ

【多読】英語学習にKindle(キンドル)ペーパーホワイトは最高(2022.3.19) 記事の概要 ・英語多読を志す方にKindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)の端末...

・学園ものの洋書ならこちらもおすすめ。感動系。映画化もされています。

Wonder (R. J. パラシオ)|英語多読におすすめの学園もの感動作(2022.11.13) 記事の概要 ・R・J・パラシオの小説、Wonder(ワンダー)を原文で読みましたので、本の概要、あ...

POSTED COMMENT

  1. […] 世界中の様々な言語に翻訳され大ヒットしたイラスト付き小説シリーズ、Diary of a Wimpy Kid(邦題「グレッグのダメ日記」)の第2巻、Rodrick Rulesを読みました。今作も、主人公グレッグと家族、友達等のクスっと笑える日常が、ポップな挿絵入りで繰り広げられます。兄のロドリックに日記を取られ、グレッグが大ピンチになったりと、家族エピソードの多い一冊でした。まだこのシリーズを読んでいない方は1巻についてレビューした過去記事からご参照下さい。多読には非常におすすめのシリーズです。 […]

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です