Oxfordの英文法学習書 “Grammar”~この手の本を一冊は読んでおきたい│Oxford Learner’s Pocket Series “Grammar”
(2026.10.3)
1.はじめに
Oxford Learner’s Pocket Seriesは、イギリスの名門オックスフォードが発行しているポケットサイズの英語学習参考書シリーズです。スマホや小さな手帳と同程度のサイズで、持ち歩きに非常に便利です。見た目がスタイリッシュなのでとりあえず持ち歩きたくなりますし、かわいいサイズで意味もなく手に取りたくなります。すっかりこのシリーズの虜になってしまいました。
全て英語で書かれた学習参考書で、英文法を基礎から学べます。とは言え全英語なのである程度の知識が無いと読みこなすのは難しく、学習者レベルとしてはUpper Intermmediate前後を想定するものだと思います。書籍の裏表紙にもレベルの記載がありました。
B2、C1、C2とあるので、中の上~上級者を想定した学習書となります。また、オックスフォードの参考書ですので、イギリス英語を学ぶのが前提条件になります。教科書的な綺麗な英語を学んでいくイメージです(適宜米語(アメリカ英語)との違いの解説もあり)。
この記事ではOxford Learner’s Pocket “Grammar”の一部内容を紹介し、おすすめポイントをまとめていきます。
2.Oxford Learner’s Pocket “Grammar”で学べる事~トピック抜粋
ここでは、Oxford Learner’s Pocket “Grammar”で学べる内容をまとめます。以下の様に、英文法のイロハが体系的に学べます。本の構成は以下画像の様な形で、1トピック毎に見開き2ページ、例文も多くあり、最後右下のTIPでは米語と英語の違いや、学習者向けに文法の使い方や覚え方のコツ等をアドバイスしてくれています。
“Oxford Learner’s Pocket Grammar”(1 Words and phrasesより – P2~3)
Oxford Learner’s Pocket Grammarで学べるトピック
・基本の英文のつくり方:肯定文、否定文、疑問文、命令文等
・動詞の変形:現在形、現在進行形、過去形、過去分詞、未来の表現、時制、受動態、動名詞等
・名詞の変形、使い方:単数形、複数形、複合名詞、aとtheの違い等
・形容詞、副詞、前置詞-ed形、-ing形の形容詞、文章の中で副詞を使う位置、副詞的語句(adverbials)、比較級、前置詞付き動詞、句動詞等
・主節、従属節仮定法、名詞化、間接話法、関係節等
・語尾変化のルール:-s、-ed、-yで終わる語の発音ルール、弱形、短縮形等
3.Oxford Learner’s Pocket “Grammar” の良い点
この章ではOxford Learner’s Pocket “Grammar”を読んで良かった点を挙げていきます。筆者は英語で書かれた英文法書を初めて読みましたが、英語学習中級~上級のレベルの方には非常にオススメしたいです。
・文法用語を英語で学べる~文法用語の英単語集
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”を読めば、文法用語の英単語を学べます。上述2章で挙げた様な、学生時代に嫌になる程聞いた英語の文法用語ですが、それらの英単語をご存知でしょうか?主語、動詞、目的語、補語から始まって、動名詞、前置詞、仮定法等々、列挙していくだけで頭が痛くなりそうです。私達はこれらの英文法の概念を日本語で学びましたが、英語と日本語は語順が違うし言語としての性質が大分離れているので、英文法の概念を日本語で学ぶというのは無理があるというか、分かりづらくなってしまうのではないかと感じます。
英文法の用語を英語のまま学ぶ事が出来れば、英語の感覚をネイティブにより一層近い感じで身につける事が出来ると考えます。
前置きが長くなりましたが、以下に英文法の用語をまとめます。
subject:主語
verb:動詞
object:目的語
complement:補語
adverb:副詞
adverbial:副詞的語句
conjunction:接続詞
tense:時制
participle:分詞
auxiliary:補助
auxiliary verb:助動詞
adjective:形容詞
preposition:前置詞
pronoun:代名詞
relative pronoun:関係代名詞
まとめてはみたものの、英語→日本語の対訳だけでは全然ピンと来ないですね。文脈の中で、英語の例文と共に学んで吸収していく方が良いかと思います。Oxford Learner’s Pocket “Grammar”はもちろん例文も豊富ですから、ネイティブの英文から自然な形で文法を学習出来ます。
・英語の事を英語で学んでネイティブの感覚を少しずつ身につけていく
英語で書かれた英文法の本を読み、日本語を介さず理解していければ、英文法の「感覚」を自分の中にすり込めんでいく事が出来ます。少しずつ、ネイティブの言語感覚を身に付けていく事が出来ている気がします。
・英語ネイティブが「国語」として学んできたであろう事をそのまま学べる
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”は当然ですが英語ネイティブの学者が書いた英文法の本であり、言い換えればネイティブにとっての「国語」の教科書の様なものでしょう。ネイティブの人達が「国語」として学んだであろう内容を追体験できるのではないかと感じます。私たちが学生時代に日本語を「国語」として学んだのと同じです。
筆者は留学経験はありませんが、この参考書の内容は、語学留学してネイティブ講師から学ぶ様な内容ではないかとも思います。この学習書を読みこなせそうなintermediate以上の英語学習者の方は、是非自分で自分に高等教育を受けさせましょう。今読めなくても、将来この本を読みこなす事を目標に学習を続けて頂ければと思います。
こんな高度な英語学習教材を、ネット通販で指一本動かすだけで手に入れる事が出来るのは本当にすごい時代だと思います。
・最後に索引(INDEX)があるのがグッド
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”の巻末には索引(INDEX)がありますので、単語から読みたい章に飛ぶ事が可能です。一度通読して、その後は思い出した時に、ポイントポイントでトピック毎に読み直して再度学ぶといった使い方が可能です。
・フットボール(サッカー)関連の例文~書籍から抜粋2例
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”に豊富に掲載されている例文にはフットボール(米語で言うサッカー)関連のものがちょこちょこあり、イギリスっぽさを感じられます。私はフットボールが好きなのでこれも地味に楽しめたポイントです。以下に例文を2つ紹介します。
Arsenal have won six games and Chelsea five.(…and Chelsea have won five.)
(Page 32) Oxford Learner’s Pocket Grammar
※Topic 16 Replacing and leaving out wordsより
和訳) アーセナルはここまで6試合に勝利で、チェルシーは5試合(に勝利)。
※and以下の動詞が省略される事もある(繰り返しを避ける為)文法的ルールを示す例文。
Arsenal, who are third, play at Chelsea.
(Page 342) Oxford Learner’s Pocket Grammar
※Topic 171 Basics of relative clausesより
和訳) 3位のアーセナルがチェルシーと対戦します。
※関係節の説明の例文。
アーセナルとチェルシーはプレミアリーグのサッカーチームの名前です。これだけでなく、マンチェスターシティ(略称City)やマンチェスターユナイテッド(略称United)、往年の名選手のRooney(ルーニー)等も例文で出てきます。
その他にも、地名等が出てきたり随所にイギリスっぽさを感じられる例文があるので楽しめるポイントです。
・米語(アメリカ英語)との違いの解説も適宜あり
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”はイギリス英語をベースに文法の解説をしています。米語(アメリカ英語)との違いは、各見開きのTIP欄等で適宜解説してくれていますので、それぞれの違いを学ぶ事が出来ます。
※あえて悪い点を挙げるなら
Oxford Learner’s Pocket “Grammar”は中級以上の英語学習者に大変オススメな参考書ですが、あえて気になった点を2つ挙げていきます。
1つ目は、写真や挿絵が無い点です。挿絵の有無は個人的には重要ポイントで、少しでも挿絵が有ると気が紛れてありがたいのですが、全編文字だけでちょっと堅苦しく感じます。見開きコラムが180まであるので、合計360ページ分びっしり英文法の解説が文字だけで続きます。英語で書かれた英語の文法書は初めてだったので、慣れるまではちょっと大変でした。
2点目は、そのコンパクトさ故に、文字が小さくて読みづらい、老眼には辛い、というレビューを見かけました。私は気にならなかったのですが、小さな文字が苦手な人は、事前に大型書店に行って現物の文字の大きさを確認しておいた方が良いかも知れません。筆者調べでは、ジュンク堂書店や紀伊国屋書店等、東京都内の大型店舗でOxford Learner’s Pocketシリーズの取り扱いを確認出来ました。
4.さいごに~この手の本を一冊は読んでおきたい
この記事ではOxford Learner’s Pocket “Grammar”をご紹介しました。ここまで記事を読んで頂いた方はかなり興味を持たれた方ではないでしょうか。英語学習中級以上の方であれば、英文法を一通り押さえておく上でこの手の本は必読だと思います。私自身、今後も時間を掛けて何度も読み返していきたいと思っております。
迷っている方は自分への投資だと思って思い切って購入される事をオススメします。今読みこなせないとしても、多読などで英語に触れる事を長く継続していけば、きっと役に立つ日が来る事と思います。この学習書を通してネイティブの英文法の感覚を吸収すれば、英会話においても文章を頭の中で正しく組み立てる上で役に立つでしょう。素晴らしい学習書なので是非手に取って頂きたい1冊です。
| Title | Oxford Learner’s Pocket Grammar |
| Author | John Eastwood |
| Publisher | Oxford University Press |
| Published | 22, May, 2008 |
| Number of Pages | 396 |
さいごまで記事をお読み頂きありがとうございます。
おわり
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