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【海外動画】SNSをやめる理由(SNS疲れ)(英語リスニング)

(2020.9.19)

記事の概要
・イギリスBBCのSNS離れに関する動画を通して英語学習をしていきます。
・動画の概要(ほぼ全訳)と難解な単語を解説します。
・海外の人々のSNSに対する考え方に触れられますので、英語を勉強していない方にとっても興味深い内容かと思います。

1.はじめに

この記事ではYouTubeのBBC Ideasというチャンネルにアップされている、「SNSをやめていく人たちの理由」(Why people are choosing to quit social media)という動画にて英語学習をしていきます。
動画はこちらです。予備知識無しでも英語が理解出来る方や、聞き取りにチャレンジしたい方は早速ご覧ください。

BBC Ideasのチャンネルページはこちらです。
次章で概要(ほぼ全訳)と難解な単語をまとめますので、頭に入れてからチャレンジしてみましょう。

みっちー
みっちー
しかし英国の頭が良い人達の話の内容ってどうしてこうも分かりづらいんでしょうね…。聞き取りも難しい💧

2.動画の概要(ほぼ全訳)

※インタビュー形式の動画です。

・オープニング
Ms. Rupen G kalsi(ライターの女性)のコメント
「地下鉄に乗っている見知らぬ人々が幸せかどうかなんて私は知りません。でも他人の観察は良くしてます。人間観察が好きで、他人の洋服をチェックしたりどんな人なのか想像したり。そうしてただ時を過ごしたりします。」

Prof. Gabriel Egan(デモントフォート大学教授)のコメント
「ええ、フェイスブックもツイッターもインスタもワッツアップ(欧米の主要なメッセージアプリ)もやりません。」

タイトル:アンチソーシャル~SNSをしない人たち~

Ms. Rupen G kalsi(ライターの女性)のコメント
(SNSをやめた)きっかけは(彼氏と)別れた事でした。そういう事があった時って、SNS上でその人の存在を消して、人生からその人を削除したくなると思うんです。その時私が思ったのは、SNSが私にとってそれほど役に立たないものなんだなっていう事です。だから徹底的にやろうと思って、もう二度とSNSを利用しないと決めました。」

Prof. Gabriel Egan(デモントフォート大学教授)のコメント
SNSの問題点は中毒性です。誰も毎日SNSの投稿やそれに対するいいねやコメント(他人がどう思っているか)をチェックするのに何時間も費やしたいとは思っていません。しかしそんな行動こそが中毒者の症状なのです。一度そのループに入ると抜け出すのは容易ではありません。(SNSのなかった)牧歌的な過去や機械の無かった時代に戻りたいという訳ではありません。我々が便利な機械を、目的に応じて適切に使いこなさなければいけないのです。」

-統計データ:イギリス人口の36%はSNSに積極的ではない。

若い女性のコメント
「(SNSの)嫌だと思う点は、他人の人生がよく見えてしまう(うらやましくなってしまう)事だと思います。」

若い男性のコメント
「バスに乗っている時、(SNSを見ている)人々がゾンビに見えてしまいます。こんな天気が良いんだから、スマホじゃなくてもっと見るべきものがあるよ、と思ってしまいます。」

Dr. Bernie Hogan(男性)のコメント
「自分の事(経験など)を他人と共有する時、私は自分がそこにいたいと思います。そうすれば相手の反応が見られるし、話すのをやめる事もできます。背景や経緯を話す事もできます。時には意見をひっこめる事もあるかもしれません。
ニュアンスを伝える事が大事なのです。なので、多分ネット上では口を閉じておく事が私には一番良いんです。タイムラインを見て怒りたくなる様な投稿もありますから。SNS上に書かれている事を信じようが信じまいが、世界は変わらないのです。私たちにとって大切なのは、自分がどこにいるか自覚する事です。」

Mr. James Williams(オックスフォード大学)のコメント
「私はSNSと言うことばすら使いたくなくなってしまいました。なぜなら、そのことばが(善良な)社会的行動を促進するツールかの様に暗に意味している気がするからです。
(SNSツールは多くの競争があるので)人々の関心を引く為に我々の深層心理に働きかけるデザインでアピールしなければなりません、理性ではなく、人間のもっと衝動的な部分に対して。そういった事から、いわゆる釣り広告の様なものや、扇情主義など、激情的な情報が横行するのです。
あらゆる業界のコンサルや心理学者が監修して、人間の脳を的確に刺激する様なデザインにさせているのです。だから人々はSNSを夢中になって見続けるのです。最近では、SNS以外の場にもそれらのシステムは広がっています。(ニュースサイトでのSNSシェア機能など。)」

-統計データ:世界人口の63%(48億人)はSNSに積極的ではありません。

Ms. Rupen G kalsi(ライターの女性)のコメント
「SNSをやっている人たちの中には、色んなのものを失っている人がいます。だから(私がSNSをやめた事は)それ程変わった事だとは思いません。
でもSNSにはまっている人たちは、(やめる事を)いいことだと思っています。多分私たちはネットの情報を見過ぎだと気付き始めています。インスタとかもみんな使いすぎです。その事に気づいてみんな何とかしようとしているのかもしれません。
SNSは短絡的な喜びを与えてくれるもので、食や性の様にどんどん貪欲になってしまって、強い快楽に飢えてしまいます。でも大切なのは、もっと価値があるものに時間を使う事です。例えばピアノを弾く事は、最初は楽しくないかもしれない、でももっとおだやかな喜びを得られます。
喜びを得るのは時として時間がかかるし、手間もかかる。そうして得られた喜びこそ、最も満足感を与えてくれるのです。それこそが自己実現を伴った喜びで、過去の自分になかった気づきが得られるんです。」

老婦人のコメント
「私は知りたがりなのでSNSを毎日見ますよ。ええ、なくたって生きていけるのは知ってるわよ、今までSNSなしに生きてきたんだから(笑)」

(→1章へ戻って動画を見る)

・難解単語対訳

whole hog:全部
※go the whole hogで「徹底的にやる」
break out:脱出
※動画内では、SNS中毒から抜け出すという意味で使われている。
idyllic:牧歌的な
※動画内では、SNSの無かったのどかだった過去という意味で使われている。
withhold:控える
imply:暗示する、ほのめかす、暗に伝える
rational:理性のある、理性的な
impulsive:衝動的な
clickbait:クリック誘導(いわゆるネット上の釣り広告、虚偽広告、誇大広告の類)
outrage:怒り
stay hooked:夢中になる
divergent:分岐する、相違する、逸脱する
meme:インターネットを通じて拡散される情報
gluttonous:貪欲な、食いしん坊の
spike:急上昇して急下降する形、くぎ
worthwhile:価値のある、値打のある
self-actualizing:自己実現
nosy:せんさく好きな、おせっかいな、知りたがりな

3.字幕付きで動画を見てみましょう

上記の内容を頭に入れたら、字幕付きで動画を見てみましょう。
動画内のキーボードの様なマークをクリックすれば英語字幕を表示させる事が出来ます。(→1章へ戻って動画を見る)
予備知識なしで見た時よりも、意味が推測出来たり、単語が入ってきて聞き取れたりして理解でき、楽しめると思います

4.感想~SNSのメリットを考え直す~

今回ご紹介した動画ではSNSを辞めた人の話が中心でしたので、デメリットばかりが取り上げられていました。私自身SNSを普通に利用しています、LINE、Twitter、Facebook、Messenger、WhatsAppなど。
動画内でもありましたが、SNSのタイムラインを見ていると他人の人生が良く見えてうらやましくなる事は確かにあります。ですがそれ以上に「人とのつながりが途切れない」と言う点はSNSの革新的な点であり、大きなメリットだと感じます。例えば、大学を卒業して社会人になっても学生時代の友人の近況をSNSを通して知る事が出来ます。会社を転職しても前職の知人の状況をチェックして投稿にコメントしたり連絡する事が出来ます。

SNSの無かった時代は、引っ越しや環境の変化があれば、旧友とのつながりが薄れ、ほぼ交流はゼロになっていた事でしょう。過去を断ち切る事によって人は前に進めるんだ、という意見もあるかも知れませんが、フェイスブックは上手く使えばとても便利な良いツールだなと思います。
何事にもメリットとデメリットはあるので、SNSとは上手く付き合って、没頭しすぎない様に注意する事が大切なんだと思います。

・さいごに~どうぶつの仲間たちの感想~

ペンペン
ペンペン
ペンギンの世界にもペンスブックというSNSがあります。ぼくも南極にいたころの懐かしい仲間たちと交流するのによくつかっています。SNSをやめちゃうなんてなんだかもったいない気がするです。
コンコン
コンコン
ぼくもコンスタグラムのアカウントはもってるよ。でもスマホばっかり見てるより、外でかけっこしたり川で泳ぐ方がたのしいよ!
アザラシさん
アザラシさん
SNSは人と人とをつなぐ便利なツール。でもSNS上でのつながりがすべてじゃないんですね。今目の前にいる人や、今いる場所を大切にしつつ、SNSをうまく使いこなしていきたいですね。

(→1章へ戻って動画を見る)

おわり

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