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大谷翔平2025年シーズンの投打成績と受賞記録まとめ~二刀流復活、WS連覇、3年連続MVP

(2025.12.7)

記事の概要
大リーグ ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の2025年シーズンの投打成績と記録を振り返ります。
現地の英語記事を引用・和訳します。英語の勉強にもお役立て下さい。
・二刀流復活を果たしてワールドシリーズも連覇した大谷選手にとって、残されたタイトルはもうほとんどない状態で生ける伝説です。

1.はじめに~二刀流復活、WS連覇、3年連続4度目のMVP

アメリカ大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の2025年シーズンが終了しました。今年は6月から投打の二刀流復帰を果たし、日々のニュースを賑わす大活躍でした。活躍するのが当たり前の様な状態でこちらの感覚もバグってしまいます。ポストシーズンでも二刀流フル回転で活躍、ドジャースはワールドシリーズ連覇、ナ・リーグMVPも受賞し、伝説を残し続けています。

この記事ではそんな大谷選手の2025年シーズンの成績を振り返ります。また、大谷選手にまつわる海外の英語ニュースを引用・和訳しますので、英語の勉強にも役立てて頂ければと思います。

2.2025年シーズンの投打成績と記録まとめ

この章では大谷翔平選手の2025年シーズンの投打成績を振り返ります。リハビリ登板の意味合いが強かったとは言え、6月から投打の二刀流が復活し、投げて打っての大活躍の一年でした。

※参照サイト
MLB.com
Wikipedia 大谷翔平

・レギュラーシーズン投手成績

G(登板試合数):14
W(勝利数):1
L(敗戦数):1
ERA(防御率):2.87
IP(イニング数):47.0
SO(奪三振数):62
WHIP(イニングあたりの出塁数平均):1.04

※規定投球回(162回)には未達。

・レギュラーシーズン打撃成績

G(試合数):158
AB(打席数):727
AVG(打率):.282
H(安打数):172
2B(二塁打):25
3B(三塁打):9
HR(本塁打):55
RBI(打点):102
BB(四球):109
IBB(敬遠):20
SO(三振):186
SB(盗塁):20
OPS(出塁率+長打率):1.014

※太字はリーグ最高

・ポストシーズン投手成績

G(登板試合数):4
W(勝利数):2
L(敗戦数):1
ERA(防御率):4.43
IP(イニング数):20.1
SO(奪三振数):28
WHIP(イニングあたりの出塁数平均):1.13

・ポストシーズン打撃成績

G(試合数):17
AB(打席数):68
AVG(打率):.265
H(安打数):18
2B(二塁打):3
3B(三塁打):1
HR(本塁打):8
RBI(打点):14
BB(四球):16IBB(敬遠):9
SO(三振):23
SB(盗塁):1
OPS(出塁率+長打率):1.096

・獲得タイトル、記録

最多得点:146 ※MLBでも最多
最多敬遠:20
最高OPS:1.014 ※MLB最高はヤンキースのアーロン・ジャッジ選手の1.144

ナ・リーグMVP(3年連続4度目) ※自身の最多記録を更新する4度目となる満票MVP
シルバースラッガー賞(4度目)
レジェンダリー・モーメント・オブ・ザ・イヤー(伝説的瞬間)賞 ※ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦の3本塁打、10奪三振
ハンクアーロン賞(3年連続3度目)

・残されたタイトルはサイ・ヤング賞のみ?獲得を期待する声多し

多くの日本人野手がMLBでは打撃や守備で苦戦する中で、大谷選手は当たり前の様にホームランを打ちまくり、毎年MVPを取っており、その活躍は日本人離れしており、正にユニコーンといった感じで唯一無二です。
プロ野球で活躍してメジャーに挑戦する日本人野手は毎年枚挙に暇がありませんが、大谷選手の様なメジャーのトップオブトップで活躍をする日本人野手はもう二度と見られないかも知れません。
ワールドシリーズ優勝、MVP、各賞を総なめの活躍の大谷選手ですが、唯一(?)受賞できていない主要な賞が、投手として最高の栄誉であるサイ・ヤング賞だと言われています。今シーズンは二刀流復帰し、リハビリも経ましたので、来季の受賞に期待する声がメディア等で多く聞かれます。サイ・ヤング賞受賞の為には規定投球回は必達だと思いますが、大谷選手がこれまでに達成したのは投打ダブル規定到達した2022年シーズン(166.0回)のみです。二刀流をしながら規定投球回投げるのは相当しんどい事だと思いますが、2026年はどの様に二刀流を運用していくのかが楽しみです(投手重視でいくのか、投打フル回転でいくのか?)。個人的にはサイ・ヤング賞狙いで投手に専念してみて欲しいですが、大谷翔平選手の事ですから個人タイトルの事よりは、ドジャースの為になる事を考えて最善の選択をしていくのだろうという気はします。
3月に開催されるWBCへの参加も表明しているので、来年はメジャー開幕前から大谷選手のニュースで大賑わいしそうで楽しみです。ケガだけは無く、一年間無事に戦える事を祈ります。

3.英語ニュース抜粋和訳

この章では、MLB公式サイトのニュースから英文を抜粋・和訳していきます。2025年も日々のニュースを賑わせた大谷選手の活躍の総括を英文でも見てみましょう。

引用元記事名:In MLB first, Ohtani and Judge go back to back as MVP Award winners (November 14th, 2025 by Anthony Castrovince)

URL:https://www.mlb.com/news/2025-mlb-mvp-award-winners

📝両リーグで同一選手がMVPを2年連続受賞は史上初だった(ア・リーグ ジャッジ選手、ナ・リーグ 大谷選手)

This is the first time in the history of the award that both MVPs from one season repeated the next.So the vote made it more clear than ever that this is the era of Ohtani and Judge, who in different ways have placed their names among the greatest to ever play the game.

前年MVPの選手が両リーグで連続受賞するのは歴史上初めてのことだ。この投票結果によって大谷・ジャッジ時代である事がより浮き彫りになった。彼らはそれぞれ違ったやり方で史上最高選手としてその名を刻んだ。

📝靱帯再建手術から投手に復帰し、その活躍によりMVPの地位を確固たるものとした

After becoming the first player with a 50-homer, 50-steal season in 2024, Ohtani toned down his baserunning brilliance in 2025 only because he needed that energy for his return to the mound following major elbow surgery. Ohtani’s performance as a designated hitter alone might have been enough to earn him MVP; his added pitching contributions to the eventual World Series champion Dodgers made his case irrefutable.

2024シーズンに50-50(50本塁打-50盗塁)を史上初めて達成したが、2025年は大谷の走塁の素晴らしさは鳴りを潜めた。ひじの手術後にマウンドに戻る為に、その(走塁に必要な)エネルギーをピッチングに使うためだ。大谷のDHとしての活躍だけでもMVP獲得に値するのだが、投手としての貢献(特にドジャースのワールドシリーズ制覇への貢献)が疑いの余地のないものとした。

📝ドジャース入団から2年連続MVP&ワールドチャンピオン

Ohtani joined Roger Maris (1960-61 Yankees) as the only players to win the MVP in each of their first two seasons with a team and Joe Morgan (1975-76 Reds) as the only players to win both an MVP and the World Series in consecutive seasons.

大谷は、チーム入団から2年連続MVPでロジャー・マリス(1960-61 ヤンキース)と肩を並べ、更に、MVPとワールドシリーズ連続制覇でジョー・モーガン(1975-76 レッズ)とも肩を並べた。

📝打撃成績だけでも十分MVPに値する

As a hitter, Ohtani spent his age-30 season slashing .282/.392/.622 with a career-high 55 homers to go with 25 doubles, a career-high nine triples and 102 RBIs. He scored an MLB-high 146 runs, and both his OPS (1.014) and OPS+ (179) and his 380 total bases were the most in MLB.

That alone might have been enough to give Ohtani the edge over Soto and Schwarber, both of whom join him as position players whose MVP cases were derived entirely by their offensive contributions.

But of course, Ohtani pitched, too.

打者として、大谷は30歳のシーズンを2割8分2厘、出塁率.392、長打率.622、キャリアハイの55本塁打、25二塁打、キャリアハイの9三塁打、102打点で終えた。MLB最多の146得点、OPS (1.014)、OPS+ (179)(ナ・リーグ最高)、そして380塁打もMLB最高だ。
それだけでも、大谷はソトやシュワーバーを出し抜くに十分で、2人は守備もするものの攻撃面での貢献メインでMVPにノミネートした。
しかし、大谷はもちろんピッチングもする。

📝MVP受賞に際しての大谷選手のコメント

“It was a great year,” said Ohtani, who also became a father in 2025. “Like I said, I’m very grateful to my teammates, the coaching staff. But not only them, the fans, you know, the fans were the ones who really rooted us on and supported us. I think after I retire and I do look back at these special years, I can definitely say the fans played a big part in the support.”

2025年に父親にもなった大谷は「最高の1年だった」とコメントした。「チームメイトやコーチングスタッフを誇りに思います。しかし彼らだけでなく、ファンの皆様の応援こそが我々を支えてくれました。将来引退してこの素晴らしいシーズンを振り返った時に、ファンの支えが非常に大きかったときっと言えるだろう。」

4.さいごに~来季は初の投手タイトルに期待?

この記事では大谷翔平選手の2025年シーズンを振り返り、成績と記録をまとめました。トロントブルージェイズとの死闘を制してワールドシリーズ2連覇、MVP連続受賞と、伝説的な偉業がもはや日常の様になってきて見ているこちらの感覚がおかしくなってきます。
残された栄誉は投手としての個人タイトルくらいのものでしょう。メジャーで二刀流をしながら規定投球回に到達したのはエンゼルス時代の2022シーズンのみなので、そこが第一のハードルだと思います。(今年2025年は途中から投手復帰し、リハビリ調整登板で47イニング、規定投球回は162回)。
投手の主要タイトルとしては、最優秀防御率、最多勝、最多投球回、最多奪三振、ひいてはサイヤング賞という事になると思います。2026年はどの様に二刀流を運用していくのかに掛かってくると思います。
きっとまた来年も毎日のニュースを盛り上げてくれて、あっと驚く偉業を成し遂げてくれるのだと思います。まずはメジャー開幕前に開催されるWBCを頑張って欲しいです。ケガだけは無いように、また活躍してくれるのを楽しみに、応援していきたいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

おわり

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