(2023.6.4)
記事の概要
・英語多聴に関する記事です。
・読んで字のごとく、英語をたくさん聴いて学習していく多聴。その学習法の原則を解説します。
・楽しみながら英語学習を継続したい人におすすめの記事です。
1.はじめに
日本人にとって英語学習は永遠のテーマと言えるかもしれません。英語が話せないよりは話せた方が良いと誰もが思っている事でしょう。しかし、英会話教室やオンライン英会話を継続するのは大変だし、独学の継続も、英語が好きな人でなければかなりの胆力や忍耐力が必要でしょう。そんな英語学習の悩みに一石を投じるのがこの記事で紹介する「多読・多聴」という学習法です。
その学習法は読んで字のごとく、「英語をたくさん読んで(聴いて)より多くの英語を楽しく吸収していく」というものです。読むだけ・聴くだけで勉強になるのか?という疑問がまず湧いてくると思いますが、そんな心配もご無用です。この記事では多聴に関する学習法を解説していきます。多読に関しては過去記事がありますので、後ほど関連記事にて紹介します。
2度目の読了📘
「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」文字通り英語の本をたくさん読んでたくさんの英語を吸収していく学習法。
多読や多聴で楽しみながら英語学習していく上での基本原則を再確認。初心に帰ってまた英語多読に取り組むやる気が出ました😀#英語 #多読https://t.co/ZifilXcUx2 pic.twitter.com/tNt2djDK61— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) June 3, 2023
2.多読・多聴3原則
多読・多聴とは読んで字のごとく、「英語をたくさん読んで(聴いて)より多くの英語を学んでいく」という学習法です。英語をただ読むだけ(聴くだけ)で英語力が上がるのか?と疑問に持たれる方は多いと思います。この章では多読・多聴をする上での大切な3つの原則、方法論についてまとめます。
・多読・多聴のやり方、方法論~多読・多聴3原則
多読・多聴による英語学習に取り組む上で最も重要な3原則は、以下です。
多読・多聴3原則
・辞書を引かない。字幕やスクリプトは見ない。
・分からない所は飛ばす。
・自分に合わないと思ったらその本・作品はやめる(次の作品を探す)。
本や映像作品を選ぶ上での大前提は「自分が楽しめるものを選ぶ事」です。例えば好きな映画があったとしても「字幕なしで」楽しめるのかどうかが重要になってきます。好きな作品だったとしても、英語が分からなくてじれったく感じる様であれば、学習になりません。
まず自分の英語のレベルを把握し、自分がある程度理解出来そうなレベルの英語で書かれたものから、楽しめそうな作品を選んでいく形になります。
・多聴の前にまずは多読で英語に慣れる事がおすすめ
多読・多聴の原則の中に「辞書を引かない、分からない単語を読み飛ばす」というものがあります。楽しみながら英語にたくさん触れる事が目的なので、作品を読んだり聴いている最中は分からなくても調べません。色々な作品に触れているうちに、同じ単語や表現に何度も出会うので、英語の感覚や単語を自然に吸収していきましょう。
とは言え、学習を終えた後にふと「あの単語はなんて意味なんだろう」と思うこともあると思いますので、学習中以外でふと頭に浮かんだ単語は、吸収しつつある単語なので辞書(できれば英英辞典)を参考にしても良いと思います。
多聴はたくさん聴く事ですが、聞き取れない英語はいくら聞いても吸収されづらいですし、音だけだと綴りも分からないので、後で調べようもありません。ですので、まずは多読で語彙力を増やしていくことは肝要です。リスニング力を向上させたい方も、まずは本をたくさん読み多読でボキャブラリーをアップ(ボキャビルド)していきましょう。
3.多聴の取り組み方~多読で鍛えた英語力の確認
多読・多聴の原則とコンセプトが分かったところで、この章では多聴の学習材料の選び方や具体的な進め方についてまとめます。多読による学習である程度英語に慣れ親しんできたら多聴に取り組んでみましょう。多読で鍛えた英語力の腕試し的に多聴に取り組む形をおすすめします。多読で覚えた英単語が映像作品で出てくると嬉しくなってきて、より楽しめる事でしょう。
・学習材料の選び方~サブスク活用をおすすめ
そんな多聴での英語学習の材料選びには、サブスクをおすすめします。アマゾンプライムビデオやネットフリックスに既に加入しているのであれば、そこから探してみましょう。
映像だけで内容を把握しやすい以下のジャンルの作品がおすすめです。
・こども向けアニメ
・ドキュメンタリー
・既に物語を知っている映画やドラマ
「こども向けのアニメくらいだったら聞き取れるだろう」なんて思いがちですが、ものによっては難しくて聞き取れないものも結構あります。それでもショックを受けたり、自分にガッカリする必要はありません。そんな時は3原則を思い出して、今の自分には合わなかったと割り切って次の作品を探しましょう。ある程度理解できて楽しめる作品が見つかったらしめたもの。その作品にどっぷり浸かって楽しみながら英語を吸収していきましょう。
ドキュメンタリー番組もおすすめです。興味のあるトピックであればある程度単語を知っているでしょうし、聞き取りやすいナレーションも理解を助け、内容が分かることで楽しさが増すと思います。
また、原作を読んだり過去に既に見て内容を知っている映画やドラマも同様の理由から、楽しんで英語多聴に取り組む助けになるでしょう。ジャンルはヒューマンドラマ系がおすすめです。アクションやミュージカル系だと会話に対して音楽のボリュームが大きかったりして、うるさくて会話に集中できない等あるからです。
・すきま時間に多読、家でゆっくり多聴
私は毎日通勤電車に乗って会社に行くサラリーマンですが、通勤中の電車ではいつも電子書籍で洋書を読んでいます。家でゆっくりできる時は、海外ドキュメンタリーなどを見て多聴しています。外でイヤホンを付けて何かを聴くのがあまり好きではないので、個人的にはこのルーティーンがしっくりきています。
・多聴にはイヤホンがおすすめ
テレビやパソコン、スマホからそのまま音を出す形だと細かい音が聞き取れません。英語を集中して聴くためにはイヤホンが調子良いです。高いものを買う必要はありませんが、スマホの付属品などはおすすめしません。安くても良いのでちゃんとした音響メーカーが出しているものが良いです。英語は聞き取りづらい音(破裂音や摩擦音)が多いので、それらがちゃんと聞こえるイヤホンを選ぶと良いです。
こちらは私が使用しているオーディオテクニカのイヤホンです。スマホの付属品のイヤホンだと聞こえなかった音がちゃんと聞こえる様になったので、集中できます。テレビ用イヤホンとされており、コードがすごい長いのでテレビから離れても全然余裕です。
4.さいごに~アウトプットもしよう
この記事では多聴について、原則や取り組み方についてまとめました。まずは多読でボキャビルドして多聴で腕試し、という流れが個人的には心地よいので、その流れで学習に取り組んでいます。
英語のインプットをたくさんすると同時に、アウトプットもすればどんどん英語が吸収され、自信も付いていきます。私は日々の仕事で英語を使っていますが、メール作成やWeb会議などで英語を話すことがスムーズになっていることを実感しています。多読・多聴は手応えを感じている学習法なので、楽しみながら続けていこうと思っています。
・参考書籍のご紹介
NPO多言語多読という団体から出ている本。多読・多聴に取り組む上でのいろはが全て書かれています。多読・多聴に取り組むなら必読の書です。
※関連記事
・たくさん本を読んで英語を学んでいく「多読」のいろはを解説した記事。
・多聴の材料はサブスクに加入して探すのがおすすめ。
・生放送の英語ニュース中継をいつでも見られるサイトをまとめました。
・英語ラジオの生放送をいつでも聴けるサイト集。
おわり