(2025.5.31)
この本はこんな方におすすめ
・ダライ・ラマ14世による仏教の説法本です。
・仏教を深く学び続けたい人に適した本だと思います。
・英語学習中~上級者向け。目安はTOEIC800点以上位。
記事の概要
・ダライ・ラマ14世による仏教の説法書のご紹介です。
・本の概要、英語難易度などをまとめ、書籍から一部引用・和訳します。
1.はじめに
世界的に著名なチベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世による説法書、The Little Book Of Buddhismを読みました。この記事では書籍の概要、英語難易度などをまとめます。書籍から文章を一部引用・和訳しますので、興味を持たれた方はぜひ本を手に取って読んで頂ければと思います。
仏教に関するある程度の知識がある方で、深く仏教を学び続けたい人におすすめな書籍です。
📘洋書読了
The Little Book Of Buddhism
by His Holiness the Dalai Lama
(2010/12/23)ダライ・ラマ14世の仏教説法書。
落ち込んだ時に心を癒やすことばがきっと見つかります😀
仏教を深く学んでいきたい方におすすめの一冊だと思います。https://t.co/ww2xagramG pic.twitter.com/yG7gmJ8WME— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) May 18, 2025
2.本の概要|The Little Book Of Buddhism by His Holiness the Dalai Lama

題名 | The Little Book Of Buddhism |
著者 | His Holiness the Dalai Lama |
出版社 | Ebury Digital |
出版年月日 | 2010年12月23日 |
ページ数 | 146ページ |
・洋書の英語レベル、難易度
ダライ・ラマ14世による説法書、The Little Book Of Buddhismの洋書難易度は、英語学習中~上級者向けだと感じました。目安はTOEIC800点以上くらいだと思います。また、英語の普通の日常会話のボキャブラリーとは別に、仏教に関する知識や語彙力が必要になります(仏教に興味の無い人はそもそもこの本を読まないかも知れませんが)。
初めて仏教に関する洋書を読むという方には、No-Nonsense Buddhism for Beginnersという本をおすすめします。そちらの本に関しては別途レビュー記事がありますのでご参照頂けますと幸いです。
・本の感想~仏教を長く学び続けたい人におすすめ
ダライ・ラマ14世による説法書、The Little Book Of Buddhismは、仏教を長く学び続けたい人におすすめです。心に響いた言葉にしるしを付けておき、何かあった時やふとした時に読み返す、そんな本だと思います。その時の自分の置かれた環境の違いによっても読んだ感想が変わってくるのではないかと思います。仏教を学び続けたい方なら、どんな時に読んでも心に響く癒しのことばがきっと見つかります。
3.書籍から英文引用・和訳|The Little Book Of Buddhism by His Holiness the Dalai Lama
この章では書籍から実際の英文を抜粋・和訳していきます。英語のレベル的に読めそうかどうかご確認頂き、気に入って頂ければぜひ本を手に取って頂ければ幸いです。
📝仏教における自己責任論について
We are the creators of our own happiness and suffering, for everything originates in the mind. So we need to take responsibility for whatever, good or bad, we experience.
Dalai Lama. The Little Book Of Buddhism (English Edition) (p.5). Ebury Publishing. Kindle 版.
私たちは自身の幸福や苦しみ、魂から生じるあらゆるものの創造主である。だから私たちは、良きにつけ悪しきにつけ、経験するあらゆる事の責任を持たなければならない。
📝悟りとは
Buddhahood is a state free of all obstructions to knowledge and disturbing emotions. It is the state in which the mind is fully evolved.
Dalai Lama. The Little Book Of Buddhism (English Edition) (p.12). Ebury Publishing. Kindle 版.
悟りとは、知識や雑念といったあらゆる障害から解放された状態の事である。これは魂が完全に進化した状態なのだ。
📝仏道を志す上での最初のステージ
In the beginning of Buddhist practice, our ability to serve others is limited. The emphasis is on healing ourselves, transforming our minds and hearts. But as we continue, we become stronger and increasingly able to serve others.
Dalai Lama. The Little Book Of Buddhism (English Edition) (p.23). Ebury Publishing. Kindle 版.
仏道の実践の初期段階では、他者に奉仕する能力は限られている。まずは自らを治癒する事に重きを置き、意識と心を変えていく。しかし、継続していくうちに(仏道の実践能力が)強くなっていき、他者への奉仕も出来る様になる。
📝怒りの感情がこみ上げた時は
When one is very involved in hatred or attachment, if there is time or possibility during that very moment, just try to look inward and ask: ‘What is attachment? What is the nature of anger?’
Dalai Lama. The Little Book Of Buddhism (English Edition) (p.37). Ebury Publishing. Kindle 版.
強い憎悪や執着に苛(さいな)まれた時、(もしその瞬間に時間や余裕があれば)胸に手を当て、自分に「執着とは何か?怒りの性質とは何か?」と尋ねてみるのです。
4.さいごに
この記事ではダライ・ラマ14世による仏教説法書、The Little Book Of Buddhismについて、本の概要、英語難易度などをまとめました。洋書の英語難易度は高めに感じましたが、英語学習者で仏教についても深く学び続けたい方にはいつかチャレンジして頂きたい一冊です。
自分の置かれた心境によって、新しい発見があったり、その時々で心に響く言葉も変わると思います。なので、思い出した時にふっと手に取りたい、そんな一冊です。仏教の本で英語を学びながら、ダライ・ラマ14世の金言に触れられる名著、The Little Book Of Buddhismをおすすめします。
さいごまで記事をお読み頂きありがとうございました。
おわり
<関連記事>
・仏教に関する洋書をはじめて読むならこちらをおすすめします。

・こちらも仏教に関する洋書ですが、おすすめ度は低いです。

・英語多読に関する入門記事

・多読するならキンドルペーパーホワイトがおすすめ
