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インド出張で感じたこと、雑感(2023末)~英語の発音、人口ボーナス等

(2024.1.7)

昨年末に仕事でインドへ出張に行ってきました。場所は北部のデリーと南のバンガロールです。そこで感じた雑多な事を書き連ねていきます。英語学習に関係のない内容もたくさんありますがご容赦下さい。

・インド人独特の英語の発音

インド人の方々の英語の発音はかなり癖があり、分からなくて聞き返す事が非常に多かったです。自分のリスニング力の無さにショックを受けました。
インドは非常に広大で多民族であり、言語もたくさんあります。南インドでお隣同士のチェンナイとバンガロールの人同士でさえも、お互い言語が違うため話が通じないそうです。こういった事がインドでは普通にあるので、話が通じない人同士では皆英語で話します。そのためインドの人々はインド人同士でも英語で話す機会が多いですし、話せなければ困る事が日常の中で多いので、インド人の方にとって英語は必須ツールで話せて当然という感じでした。
しかしながらインド人英語の発音のアクセントは非常に強く、聞き取りにくかったです。Rの巻き舌発音は有名かと思いますが、全てのRを巻き舌で発音する訳ではなく、文脈によって巻き舌をしない事もあるし、人によって巻き舌の強弱が違かったりと、非常に多様性がありそれによって聞き取りが困難に感じました。
文化や食事、宗教、言語と、どれをとってもインドは多様性のある国だと思います。
その他、インドではベジタリアンの事をVeg(ベジー)と言ったりするのですが、その発音が「ウェジー」に近い感じの人がいて、かなり違和感があり何度も聞き返してしまいました。

出張から戻ってからインド人の発音の傾向について調べたのですが、行く前に調べておけば良かったと後悔しました。ですが、調べた事でインド英語の発音の謎が少し解けてちょっとだけすっきりしました。以下に例を挙げます。

インド英語の発音の傾向

・Shの発音→Sになる(例:Shop→ソップ)
・Sの発音→Shになる(例:Soap→ショープ)
・J(G)の発音→Zになる(例:Juice→ズース)
・Zの発音→Jになる(例:Bazaar→バジャール)
・Thの発音→Tになる(例:Thursday→タースデイ)
・Vの発音→Wになる(例:Veg→ウェジー)

参考サイト
・すしまるブログ – インド人が発音にこんがらがるアルファベットの特徴
・印度メーション – 神秘の国インド情報サイト – インド人の苦手な発音 VやZ

※上述した様に、インド人の中でも人によってアクセントの強弱や癖が異なりますので、あくまでも傾向であり参考ですので悪しからず。

その他の傾向としては、意外とアルファベット読みに忠実に発音してるのかもしれないと感じました。インドでは有名な企業でマルチという会社があるのですが、その綴りはMarutiです(multiではありません)。地名などにも発音の特徴が出ている気がするので、現地の地名や企業名などは積極的に覚えていきたいと思っています(例:Varanasi→ワーラーナシー、Kaza→カジャー)。

・人間の数が多い

人口14億人で世界最多となったインドですから、当たり前ですが人間の数が桁違いに多いです。仕事で客先周りをしていても、出てくるお客さんの数が多いというか、話の内容が煮詰まっていく内にぞろぞろ増えていく感じでした(私は機械メーカーの営業なので、製品紹介の話をしている時は製造担当が2人位、値段の話になると購買担当が2人、3人と次々に出てくる様な感じ)。車で外を走っていても、道端でたむろしてる人の数が日本の100倍位多く感じます。
インドの人口は2064年にピークを迎えると予想されている様なのですが、一方で取引先のインド人の30代位の方々に話を聞くと、最近は皆子供を1人か2人しか作らないので、今がピークだろうという声もありました。いずれにしましてもインドの勢いは今の所とどまるところを知りません。

・人口ボーナス、若い世代が多い

インドの人口は2064年にピークを迎える予想と上述しましたが、今の所は働き盛りの若い世代の数が多い様です。経済拡大が見込まれるいわゆる「人口ボーナス期」は、2040年代までは続くそうです。取引先のインド人の方は、ここ10年で株で一儲けしたと言っていましたので、まだまだそんなチャンスの芽がたくさん埋まっているのかもしれません。

・旺盛な消費

ガーリックナンとオニオンスライス

人口が多く若い世代の比率が高いので、消費も旺盛です。取引先のインド人の方と食事や買い物に行っても、消費が半端なかったです。インドでの食事はほぼほぼカレーですが、ナンを何枚も食べて、飲み物はコーラで、お腹いっぱい食べた後しっかりアイスクリームも食べる感じでした。私はインドカレーが好物なので本場のそれが毎日食べられてとても幸せでしたし、お腹を壊す事もありませんでした。更に、打ち合わせの際でも事務作業中でも暇さえあればミルクと砂糖たっぷりの甘いチャイを飲んでいました。常にお腹いっぱいだった感じで、1週間の出張期間だけで大分太りました。

アイスクリームと小さな甘い揚げパン。カロリーの塊です。
ベジタブルカレーとコカコーラ

余談ですが、インドではベジタリアンが6割位を占めているらしく、ノンベジが4割位だそうです。ベジタリアンが多数派で、そうじゃない人をノンベジと呼ぶ彼らの常識に最初は慣れませんでしたが、インドではその様に呼ばれていました。ベジタリアンの人達は、マッシュルームカレーやひよこ豆カレー、野菜カレー等を食べていましたが、それらも非常に美味しかったです。
インドの人達は買い物も豪快でした。お土産を買いに大型スーパーに現地の方と一緒に行ったのですが、勢いがすごくて、私もつられて買い過ぎてしまいました。

世界一の人口と多様性、人口ボーナス期の若い世代による旺盛な消費で、インド経済にはものすごい勢いを感じます。これから日本にとってもますます重要な貿易相手国となるかと思いますので、インドの今後から目が離せません。

さいごまで記事を読んで頂きありがとうございました。

おわり

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