【洋書ミステリ】「サイコセラピスト」原作洋書‘’Silent Patient‘’で洋書多読~不思議な魅力のページターナー by Alex Michaelides
(2025.12.28)
この本はこんな方におすすめ
・読み応えのあるミステリー小説を洋書で読みたい方。
・TOEICスコア800~850点くらいの英語力のある方。
記事の概要
・キプロス系イギリス人作家、Alex Michaelidesのデビュー作、The Silent Patient (2019)(邦題「サイコセラピスト」)を読みました。
・この記事では、本の概要、あらすじ、洋書の英語難易度などを解説します。
・2019年発刊のベストセラーミステリー小説です。多読界隈でも評価が高い一冊の様ですので、是非チェックしてみて下さい。
・書籍から英文を一部引用、和訳しますので、実際に洋書を読むかどうかの参考にして頂ければ幸いです。
1.はじめに~The Silent Patient (2019)はベストセラーミステリー小説
キプロス系イギリス人作家のAlex Michaelidesのデビュー作ミステリー小説、The Silent Patient (2019)を読みました。2019年に発売され、数百万部も発刊された世界的ベストセラー作です。日本でも、「サイコセラピスト」の邦題で和訳版が出ています。
この記事ではそんなThe Silent Patientの本の概要、あらすじ、洋書の英語難易度などをまとめます。書籍から原文の一部を引用・和訳しますので、ご自身の英語レベルに合っているかどうかお確かめ頂き、良ければ是非手に取ってみて下さい。
アマゾンのレビュー数が38万件以上(2025年12月時点)とすごい数で、多くの人に読まれている事を物語っております。多読界隈でも評判の良い本の様ですので、おすすめです。
洋書読了
The Silent Patient (2019)
Alex Michaelides(著)
ページ数:340キプロス系イギリス人作家のデビュー作ミステリーの大ヒット作😀
良くありそうなプロットではありながら、丁寧な描写と読みやすい英語で引き込まれて最後までドキドキしながら読めました。おすすめ👍https://t.co/ib1IXlbAsE pic.twitter.com/0ssmiUlIKJ— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) December 20, 2025
2.本の概要|The Silent Patient by Alex Michaelides
| 題名 | The Silent Patient |
| 著者 | Alex Michaelides |
| ジャンル | Psychological Thriller |
| 出版社 | Orion |
| 出版年月日 | 2019年2月5日 |
| ページ数 | 340ページ |
参考:Wikipedia The Silent Patient
・あらすじ
舞台は集団精神病棟のThe Grove。そこに新人職員として入ってきた主人公Theo Faber。夫を銃殺する事件を起こして以来口を閉ざして何も話さなくなった患者のAlicia Berenson、彼女の担当となった主人公。
過去と現在、トラウマと事件が複雑に絡み合い、物語は衝撃の結末を迎える。
・洋書の英語レベル、難易度
Alex MichaelidesのThe Silent Patientの洋書の英語難易度は、中級向け、TOEICスコアで800~850点くらいの英語力は必要だと思います。作者がキプロス系イギリス人という事もあってか、第2言語として英語を学んでいる者にとって読みやすい文章でした。ページ数が340ページと多いので、洋書を読み切った経験があって、洋書を読み慣れてる方におすすめしたいです。
・本の感想~英語多読でのおすすめ度は星4.5/5つ中
Alex MichaelidesのThe Silent Patientの英語多読学習教材としてのおすすめ度は4.5(5点満点中)です。内容はミステリー好きな方ならどこかで見た事のある様な月並みなプロットですが、一つ一つの描写が丁寧で、英文も分かりやすく読みやすかったので、正にページターナーといった感じでスイスイ読めて最後まで楽しむ事が出来ました。英語多読界隈では評価が高い様ですし、アマゾンレビュー数が多く高評価なので、多くの人におすすめ出来るミステリーの良作です。
次章にて書籍から原文を引用・和訳していきますので、ご自身の英語レベルに合っていれば、是非実際に読まれる事をおすすめ致します。
3.書籍から英文引用・和訳|The Silent Patient by Alex Michaelides
この章ではThe Silent Patientより、原文を引用・和訳していきます。実際の英文を見て頂き、ご自身の英語レベルに合っている様でしたら、是非洋書にチャレンジしてみて下さい。
📝冒頭、Alicia Berensonが夫のGabrielを銃殺したと見られる謎の多い事件
Alicia Berenson was thirty-three years old when she killed her husband. They had been married for seven years. They were both artists – Alicia was a painter, and Gabriel was a well-known fashion photographer.
Michaelides, Alex. The Silent Patient: The record-breaking, multimillion copy Sunday Times bestselling thriller and TikTok sensation (English Edition) (p.7). Orion. Kindle 版.
Alicia Berensonが夫を殺害した時、彼女は33歳だった。彼らは結婚7年目だった。夫妻は2人ともアーティストで、Aliciaは画家、Gabrielは著名な写真家だった。
📝語り手で、精神療法士のTheo FaberがAlicia Berensonと関わっていく
As a psychotherapist, it was obvious to me that she had suffered a severe trauma surrounding Gabriel’s death; and this silence was a manifestation of that trauma.
Michaelides, Alex. The Silent Patient: The record-breaking, multimillion copy Sunday Times bestselling thriller and TikTok sensation (English Edition) (p.15). Orion. Kindle 版.
精神療法士として、彼女(Alicia)がGabrielの死によって重度なトラウマ障害を負っている事は明らかだった。そしてこの沈黙(Aliciaが何も話さなくなった事)は、そのトラウマのあらわれだったのだ。
📝TheoがAliciaをカウンセリングする
I sat with Alicia in silence. I was getting better at these silences, better at enduring them, settling into them and toughing it out; it had become almost comfortable, sitting in that small room with her, keeping quiet.
Michaelides, Alex. The Silent Patient: The record-breaking, multimillion copy Sunday Times bestselling thriller and TikTok sensation (English Edition) (p.274). Orion. Kindle 版.
私はAliciaと静寂の中で相対した。この沈黙にも慣れてきて、耐えながら乗り切る様に対処できる様になった。彼女と静寂の中、小部屋で座っている事はもはや心地良く感じる様になっていた。
この後事件は意外な結末を迎えます。果たしてどうなってしまうのか…必見です。
4.さいごに
この記事ではAlex MichaelidesのThe Silent Patientの本の概要、あらすじ、洋書の英語難易度などをまとめました。2019年に発刊されたこのベストセラーミステリー小説は、「サイコセラピスト」の邦題で和訳版も出ております。しかし、長編の小説なので、和訳本を読んでから洋書にチャレンジする事はあまりオススメしません。ページ数が多いので、和訳も原書も読むのは大変なのではないかと思うからです。とても面白くてスイスイ読めてしまうページターナー的な感じなので、作品自体はおすすめです。ミステリー好きで英語を勉強している方にとてもおすすめの一冊です。
さいごまで記事を読んで頂きありがとうございました。
おわり
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