(2026.6.21)

・序文~日本語を介さない英語学習に英英辞典がおすすめ

この記事では英語学習において英英辞典を使う事の有用性を説明します。内容としては、英語学習中上級者レベル(Upper-Intermediate)向けになると思います。

英語学習を進める上で重要な事として、「日本語を介さない」事は良く言われる所です。初学者の方であっても、絵本や名作を要約したレベル別の洋書(Graded Readers)を教材として読んでいけば、日本語を介在させずに学習していく事は可能です。(例えば、“I like Sushi”の和訳が必要な人はあまりいないと思いますので、そんな感じで読める英文を増やしていくイメージです。)
この様な学習方法は詰まる所、ネイティブが英語を身につけるのと同じ工程を踏んでいるのだと感じます。裏を返せば、日本語を覚えたのと同じ道筋で、英語も覚えていけば良いのだと最近考えています。学生時代や幼い頃、日本語の本を読んでいる時に分からない単語があったら、日本語の辞書を引いていましたので、それと同じ事を英語でもやれば自然とことばを覚えていけると考えました。
前置きが長くなりましたが、そんな「日本語を介さない」英語学習に欠かせないのが英英辞典です。インターネット全盛の世の中ですが、紙の辞書も一冊持っておく事をおすすめします。私が使用しているのは「ロングマン現代英英辞典(4訂増補版)」です。当時大学生だった、2006年頃に購入したもので、実家に眠っていたものを回収して今また使用しています。

ロングマン現代英英辞典(4訂増補版)

辞書と言われてイメージする通りのサイズ感と重み、質感で、しっかりとしたカバーも付いておりとても気に入っています。
本屋で確認した所、今は六訂版が最新の様です。電子化の時代の流れによる需要の減少のせいなのか、六訂版にはハードカバーが無く、ペーパーバック版のみが置いてありました。カバーは無くても問題無いですが、ハードカバーがある4訂版の方が辞書らしくて所有感が満たされます。長く大切に使っていきたいと思っています。

こちらは本屋さんで確認した六訂版

・紙の辞書をおすすめする理由

スマートフォンの様な手のひらサイズのデバイスで高画質の動画をもサクサク見られるインターネット全盛のこの時代に紙の辞書など時代遅れの様にも思えますが、英語学習に本気で取り組むなら紙の辞書はぜひ保有して欲しいです。インターネットで見られる辞書も手軽で早くてメリットがあるのでおすすめサイト後述しますが、まずは紙の辞書の良い点を挙げていきます。
まず第一に、紙の辞書は閲覧性が高いです。調べたい単語の意味はもちろん、見開きで例文や挿絵等、多くの情報が一覧で見られるのは電子媒体との大きな違いです。また、目的の単語を探している中で別の単語や挿絵が目に入り、それらの単語も学習する事が出来ます。

ロングマン現代英英辞典4訂版”Office”挿絵 オフィスにまつわる色々な単語が分かる

この様なきれいな挿絵も、紙の辞書の利点だと思います。電子辞書の白黒の小さな画面では物足りないですし、そもそも挿絵は電子版では省略されていたりもします。簡易なネット版辞書においても、やはり挿絵は省略されている事が往々にしてあります。私が所有しているLongmanの英英辞典は青基調の配色がきれいで個人的にとても好きな色合いで、見ているだけでテンションが上がり、辞書を引く事自体が楽しいと感じられます。サイズ感も丁度良いです。きれいな配色、挿絵、重要単語のハイライト等、見ていて気分が上がる要素がたくさんあるので、おすすめです。しっかりした紙の辞書は所有感があり、海外っぽさを感じさせるデザインもテンションを高めてくれます。ネットで調べれば言葉の意味は分かりますが、例文の閲覧や挿絵でのイメージ、その他詳細情報は紙の辞書で調べるのが一番で、大系的に単語を捉えられます。
英語の辞書と言えば頂点はOED(Oxford English Dictionary)で、言葉の意味の変遷の歴史や、文学作品から引用した例文まで網羅されていてすごいのですが、深掘りが凄すぎて研究者向けの様相を呈しています。第二言語として英語を学習している人にとってはロングマンの様な英英辞典は十二分に良いと思います。

・Web版英英辞書も併用~オススメ2選はロングマンとオックスフォード

ここまで紙の辞書の利点を説明し、おすすめして参りましたが、そうは言ってもスマホ等の電子機器でネットでさっと調べる手軽さには代えられないものがあります。筆者自身も普段ぱっと英単語を調べたい時は、辞書サイトを利用します。以下の画像は私のスマホのトップ画面のスクリーンショットです。こんな風に辞書サイトのブックマークをトップ画面に置いておけば、タップするだけで一発で辞書サイトに飛んで、単語をすぐに調べる事が出来ます。上記したロングマン(LDOCE)はここでもおすすめです。

筆者は普段からロングマンの英英辞典を愛用しているのでLongmanのウェブサイト(LDOCE)が慣れ親しんだ感じがして良いです。Web版には挿絵や写真は無いのですが、普段使いには手軽で良いです。毎日使うスマホやPC、インターネットを閲覧できるあらゆるデバイスにこのLongmanのサイトをお気に入り登録して、いつでもどこでも辞書を引ける体制を整えましょう。
無料で使える英英辞典サイトでオススメの2選はこのロングマンと、もう一つはオックスフォードです。Oxford Learner’s Dictionariesのサイトも素晴らしいので、正直どちらでもOKです。以下にリンクを貼り付けておきます。

・ロングマン現代英英辞典 Online (ldoceonline)

https://www.ldoceonline.com/jp/

・Oxford Learner’s Dictionaries

https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/

・ボキャブラリー(語彙)の増やし方のイメージ

英英辞典を利用していつでもどこでも英語学習をする準備が整った所で、それらを利用してボキャブラリーを増やしていくイメージを解説していきます。日本語を介さず、英単語を英語で捉えていくイメージを掴みましょう。
例えば、Resultと言う単語が日本語で「結果」という意味なのは英語をある程度学んできた人なら知っているでしょう。「結果」というコンセプトをネイティブが全てResultで表現してくれれば悩む事も無いのですが、ニュース番組などを見ていると、Consequenceという単語も頻出します。そこでConsequenceという単語を英英辞典で調べると、resultと絡めた説明が出てきます。

こちらは電子書籍KindleのWord Wiseの意味表示機能

Consequenceのニュアンスとしては、ある出来事と出来事が重なり合った結果として引き起こされる(主に悪い方向の)結果です。Resultとは違うニュアンスで、使い分けがあるのです。この様な単語のニュアンスまで捉えて覚えていく事で、よりネイティブの感覚に近付いていく事が出来るでしょう。英英辞典で単語の意味を引いて覚えていくイメージは以下の様な形です。

consequence=result
Statutory=legally mandatory
detergent=liquid for washing something like clothes, dishes etc.

出会った英単語を、別の英単語と紐づけて覚えていけば、ボキャブラリーを芋づる式に増やしていく事が出来ます。また、既に知っている単語もより深く自分の中に定着させる事が出来ます。ここで要注意なのは、意味の説明で使用されている単語すら分からないという事態が起きた場合です。例えば上記2つ目のLegallyもmandatoryも語彙として覚えておらず怪しいと言う場合は、今あなたが学習している教材が自身の英語レベルに合っていないという事です。そういう時はもっとレベルを下げて、自分に合った教材を選んだ方が無理なく英語を身につけていく事が出来ます。絵本やGraded Readers等、簡単なものは探せばたくさんあるので、根気強く学習を続けていき、一歩ずつ階段を上っていきましょう。

・同じ様な意味の単語を芋づる式で覚える理由

前章で述べたConsequence=Resultの様にして英単語を覚えていく中で、こんな風に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。「似た様な意味の単語なのにどうして二つも覚えないといけないんだ」とか、「似た様な単語を覚えても、これって何だか無駄なんじゃないか」とか。そう思うのは無理もない事なのですが、似た様な意味の言葉が複数あるのは英語に限った事なのでしょうか?良く考えてみると日本語でも同じ様な事があります。以下に例をたくさん挙げていきたいと思います。
例えばモノを書く時に使う紙。紙という呼び方が一般的ですが、他にも用紙、半紙、画用紙、白紙、藁半紙など、ただの紙でもその紙ごとに呼び方がたくさんあります。
他にも、容器と入れ物の意味の違いを外国人に聞かれたら、分かりやすく説明出来るでしょうか?更に、「食事とご飯」、「家と住居、住まい」、「価格、価額、値段、単価」、「時、時間、時刻」など、嫌になるほど同じ様な意味の単語がありますが、私達日本語ネイティブはこれらを自然に使い分けています。つまり、意味が同じだけどニュアンスが違う言葉がたくさんあるのは、日本語でも英語でも同じだという事です。
こうして考えると、似た様な意味の単語の使い分けは、日本人を日本語ネイティブたらしめている要素の一つと思えるので、同じ事が英語にも言えると考えます。ですから、英語を学んでいく上でよりネイティブの感覚に近付いていきたいのならば、ことばの微妙なニュアンスまで捉えて、似た様な意味の単語もしっかり使い分けていく事が肝要です。

英語学習は奥が深く終わりのない旅の様に感じ、時に挫折もあり大変ですが、なるべく楽しみながら少しずつ進んでいきましょう。さいごまで記事をお読み頂きありがとうございました。

おわり

・記事でおすすめしたロングマンの英英辞典はこちらです。

Longman Dictionary of Contemporary English (6E) Paperback
created by Rinker

出版社:Pearson Longman
発売日:2014年4月17日