Culture

洋書ホラー|The Housemaid Is Watching (2024) by Freida McFadden~ハウスメイドシリーズ第3作 (英語多読)

(2024.9.7)

この本はこんな方におすすめ
・Freida McFaddenのハウスメイドシリーズを読んだ事がある方。
・サスペンス系小説が好きな方。
・英語学習中級者向け。目安はTOEIC800点以上位。

記事の概要
・アメリカのサイコスリラー小説家のFreida McFaddenのハウスメイドシリーズの第3作、The Housemaid Is Watching(2024)を読みましたので、本の概要、あらすじ、登場人物一覧、英語の難易度などをまとめます。
・アメリカの一等地に引っ越し、幸せな生活を送るはずだった家族にどんどん不穏な空気が漂い、遂には事件に巻き込まれてしまう。ミステリアスで且つ最後までハラハラドキドキが止まらないサイコスリラー小説です。
・書籍から英文を一部引用して和訳しますので、実際に洋書を読むかどうか判断する参考にして頂ければ幸いです。

1.はじめに~The Housemaid Is Watchingはハウスメイドシリーズの第3作

アメリカのホラー(Psychological Thriller)作家のFreida McFaddenの大ヒットシリーズのハウスメイドシリーズの第3作、The Housemaid Is Watchingが2024年6月に発売されました。今作では主人公のMillieが結婚し、家庭を持ち子供も成長し、アメリカの一等地の一軒家に引っ越してくる所から物語が始まります。前半は不穏な空気が多少ありながらも日常系なエピソードが繰り広げられますが、中盤で起こるあっと驚く事件をきっかけに、物語が一気に動き出し、どんどん引き込まれていきます。
この記事では、The Housemaid Is Watching本の概要、あらすじ、登場人物一覧、英語の難易度などをまとめます。ハウスメイドシリーズを読んだ事のある方であれば、期待を裏切らない面白さなのでおすすめです。

2.本の概要|The Housemaid Is Watching by Freida McFadden

The Housemaid Is Watching|Freida McFadden (著)
created by Rinker

題名 The Housemaid Is Watching
著者 Freida McFadden
ジャンル psychological thriller
出版社 Bookouture
出版年月日 2024年6月11日
ページ数 402ページ

・あらすじ

アメリカ一等地のロングアイランドの豪奢な一軒家に引っ越してきた主人公Millie、Enzo夫妻と子供たち。ところがお隣のLowell家とは何かとうまくいかない。Ms. Suzette LowellがEnzoの仕事のサポートをし始めた事をきっかけに2人が必要以上に接近したり、息子のNicoが庭で野球の練習中にLowell家の窓ガラスを割ってしまったり…。更に、多感な子供たちの様子もおかしくなってきて、悩みごとが絶えず高血圧に悩まされるMillie…。そんなある日突然謎に満ちた殺人事件が起こり、みるみるうちに巻き込まれていくMillieとEnzo、子供たち。
果たして家族は平穏な日常を取り戻す事が出来るのか?最後までハラハラドキドキのサイコスリラーです。

・主要登場人物

The Housemaid Is Watchingの主要人物を以下に紹介します。ここでは伏せますが過去作で出てきた人物も成長して登場する等、シリーズを読んできた方に楽しめる仕掛けもあります。

Millie Accardi:主人公。ソーシャルワーカーとして働く2児の母。
Enzo Accardi:Millieの旦那。イタリアからの移民。
Ada:しっかり者の長女。読書が好き。
Nico:活発な弟。乱暴する事も増えてきた。

Suzette Lowell:おしゃべりなお隣の奥さん。Enzoの仕事のサポートをきっかけに近づく。
Jonathan Lowell:Suzetteの旦那。
Martha:Lowell家で働くお手伝いさん。

Janice Archer:近所のおばあさん。家の窓からLowell家が見える。
Benito Ramirez:ニューヨーク市警の刑事。

・洋書の英語レベル、難易度

Freida Mcfaddenの作品はどれも読みやすい英語で書かれており、とても気に入っております。英語学習中級者、TOEICスコアで言えば800点以上あれば普通に読み進められるのではないかと思います。400ページ程のボリュームがあり、物語中盤で事件が起こるまでは少々退屈で読むのも苦労しましたが、そこから先は伏線回収が素晴らしく、非常に楽しく読む事が出来ました。ハウスメイドシリーズを読んだ事がある方なら、The Housemaid Is Watchingも楽しんで読めると思います。

・本の感想~英語多読でのおすすめ度は星4/5つ中

Freida McFaddenのThe Housemaid Is Watching英語多読学習教材としてのおすすめ度は4つ星(5点満点中)です。
400ページ程のボリュームで、前半やや退屈な展開が長く続いたと感じました。その後の伏線回収はお見事だったので、総合的には星4つとさせて頂きました。謎解きではないですが物語に意外性もありましたし、後半は夢中になって読めたので多読にも向いていると感じました。
全くノーマークだった人物が次々に事件に巻き込まれ、そうだったのかー!?と唸ってしまう驚きの展開で、読後のカタルシスが得られたので、このシリーズを読んできて良かったと思わせてくれました。

3.書籍から英文引用・和訳|The Housemaid Is Watching by Freida McFadden

この章ではThe Housemaid Is Watchingより、実際の英文を引用・和訳していきます。洋書の世界観を少しだけ覗いて頂き、興味を持てたら実際に手に取ってチャレンジして頂ければと思います。

📝冒頭、Millieの新居に関するコメント

I love this house. I love everything about this house. I love the giant front lawn and the even more giant back lawn (even though both are edging toward brown). I love the fact that the living room is so big that multiple pieces of furniture fit inside rather than just one small sofa and a television set.

McFadden, Freida. The Housemaid Is Watching: An absolutely gripping psychological thriller packed with twists (English Edition) (p.3). Bookouture. Kindle 版.

私はこの家が大好きだわ。この家のすべてが好き。前庭の大きな草むらや更に大きな裏庭の草むらも(どちらも茶色く枯れ始めているけれども)。リビングも大きくて、ソファ1つとテレビセットだけでなくたくさんの家具を置く事が出来る。

📝新居で夜中に異様な音が聞こえてきた

It’s a very disturbing sound. It almost sounds like nails on a chalkboard. Again and again and again. And it’s coming from somewhere within the house.

McFadden, Freida. The Housemaid Is Watching: An absolutely gripping psychological thriller packed with twists (English Edition) (p.59). Bookouture. Kindle 版.

それはとても不快な音だった。黒板に爪を立てた様な音だ。何度も何度も何度も。それは家の中のどこかから聞こえる。

📝ご近所のJaniceとの世間話。

“Suzette Lowell is the worst person I’ve ever met.” Wow. I didn’t like Suzette either, but that’s quite an extreme statement.

McFadden, Freida. The Housemaid Is Watching: An absolutely gripping psychological thriller packed with twists (English Edition) (p.74). Bookouture. Kindle 版.

(Janice)「Suzette Lowellは私が今まで会った中で最悪の人間よ」。えぇ…、私もSuzetteの事は好きじゃないけど、何て強烈な言い方なの。

📝Lowell家に立ち寄ったMillieが衝撃の事件現場に遭遇する

But when I get into the living room, I notice something else. It’s a distinctive odor. One that I have become very familiar with. It’s the stench of blood. Why does this house smell like blood?

McFadden, Freida. The Housemaid Is Watching: An absolutely gripping psychological thriller packed with twists (English Edition) (p.212). Bookouture. Kindle 版.

しかしリビングに上がっていった時私が見たのは全く別のものだった。それははっきりとした匂いがする。その匂いにはとても覚えがある。血の悪臭。なぜこの家で血の匂いがするの?

ここから物語は衝撃的な展開へ。家族は平穏な日常を取り戻す事が出来るのか…!?

4.さいごに

この記事では、Freida McFaddenのThe Housemaid Is Watchingについて、概要、あらすじ、登場人物、難易度などをまとめました。ハウスメイドシリーズを読んだ方であれば、楽しめる事間違いなしの作品でした。Freida McFaddenの作品はどれも読みやすい英文で書かれているので、ホラー小説が大丈夫な英語学習中級者の方には非常におすすめな作家です。
前半の日常パート(?)が若干退屈で長く感じましたが、中盤以降の怒涛の伏線回収は気持ち良く、思わず唸ってしまいます。最後まで目が離せない展開で、かなり気持ち良い読後感でした。
Freida Mcfaddenは多作で毎年新作が出ている様なので、今後もチェックしていきたいと思います。最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。

第2章に戻って本の情報を見る

おわり

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