(2023.9.9)
✅この作品はこんな方向け
・村上春樹的世界観が好きな方。
・英語学習上級者、英検準一級以上レベル。
記事の概要
・アメリカの作家、F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説「グレート・ギャツビー」(The Great Gatsby)のOxford編纂版を読みましたので、本の概要、あらすじ、英語の難易度などをまとめます。
・これから本を読む方の参考になる主要登場人物一覧をまとめます。
・書籍から実際の英文を一部引用して和訳します。洋書を読むかどうか判断する参考にして頂ければと思います。
1.はじめに
アメリカの作家、F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説「グレート・ギャツビー」(The Great Gatsby)のOxford編纂版を読みましたので、本の概要、あらすじ、英語の難易度などをまとめます。これから洋書にチャレンジされる方の参考に、登場人物一覧をまとめます。また、実際の英文を一部引用・和訳します。洋書の世界を少しだけ体感頂けます。
洋書読了📚
映画化もされている「グレート・ギャツビー」のOxford編纂版の小説を英語で読み終えました😀
舞台は1920年代のアメリカ🇺🇸狂乱の時代のアメリカンドリームの光と影が描かれたかっこいい小説でした😌
村上春樹が翻訳した事でも有名。https://t.co/51v87AOz0B#英語学習 #多読 pic.twitter.com/lJan0AC1Kn— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) August 27, 2023
・オックスフォードブックワームとは~Oxford Bookworms Library
イギリスのオックスフォード大学の出版局、Oxford University Pressが出しているオックスフォードブックワーム(Oxford Bookworms Library)のシリーズは、英語学習者がレベルに合わせて本を選べる様に編纂されたシリーズです。ブックワームなので、「本の虫」という意味です。ボキャブラリーや本の長さ、文法レベル等に応じてレベル分けされており、英語学習者からの高い評価を得ております。
今回読んだ「グレート・ギャツビー」(The Great Gatsby)はOxford Bookworms Libraryのレベル5に分類されてます。この様な古典の名作の数々を平易な英語、かつ丁度良いボリューム感で読めるのでとてもおすすめです。
→Oxford Bookworms Libraryに関する、オックスフォード大学出版の日本語公式サイトはこちらをクリック
2.本の概要|The Great Gatsby (グレート・ギャツビー)
題名 | The Great Gatsby Level 5 Oxford Bookworms Library 邦題「グレート・ギャツビー」 |
著者 編纂 | Clare West |
オリジナル版 | F. Scott Fitzgerald著 (1925年) |
出版社 | Oxford University Press |
出版年 | 2012年 |
ページ数 | 128ページ |
単語数 | 23,445 words |
・主要登場人物一覧
The Great Gatsby (グレート・ギャツビー)に登場する主要な登場人物を以下にまとめます。
Nick Carraway:物語の主人公。ニックの視点からストーリーが語られる。
Jay Gatsby:若くてミステリアスな大金持ち、ギャッツビー。デイジーに思いを寄せる。
Daisy Buchanan:デイジー。トム・ブキャナンの妻。ニックの遠い親戚。
Tom Buchanan:デイジーの旦那。大金持ち。
Jordan Baker:デイジーの友達。女性プロゴルファー。
Myrtle Wilson:トム・ブキャナンの不倫相手。
George Wilson:マートル・ウィルソンの旦那。自動車修理ガレージのオーナー。
・あらすじ
舞台は1922年、狂騒の時代のアメリカ、ニューヨーク郊外のロングアイランド。証券会社で働く主人公のニック・キャラウェイが引っ越してくる。隣の大邸宅に住むギャッツビー邸では毎夜のごとく派手なパーティーが行われていた。ある日ニックはギャッツビー邸でのパーティーに招かれた。しかし、パーティーの参加者たちはギャツビーについて何も知らず、怪しい噂だけが飛び交っていた。
ひょんなきっかけでギャッツビーと仲良くなったニックは、ギャッツビーの秘めた思いを知るのであった。ギャッツビーと豪遊する派手な日常の中にどこか空虚さが同居し、美しい文体の中で物語が繰り広げられていく文学史に残る不滅の名作。
・洋書の英語レベル、難易度
オックスフォード編纂版のThe Great Gatsby (グレート・ギャツビー)は、レベル5に区分されており、英検準1級レベルとなっています。他の本でレベル4を読んだ事がありますが、レベル4とレベル5では難易度がぐっと上がったと感じました。難しい単語も多く出てきました。Oxford Bookwormsシリーズのレベル4を読めた方であれば、レベル5のThe Great Gatsby (グレート・ギャツビー)に挑戦するのはありだと思います。英語多読上級者向けだと思います。
・本の感想~英語多読でのおすすめ度は星3/5つ中
オックスフォード編纂版のThe Great Gatsby (グレート・ギャツビー)の英語多読学習教材としてのおすすめ度は3(5点満点中)です。文学史に残る不朽の名作とされてはいますが、個人的に好きではないジャンルだったので、あまり楽しめませんでした。ミステリアスなギャッツビーのベールがだんだんはがれていく感じや、派手なパーティー、豪遊などがスタイリッシュな文体で語られていく感じはとてもカッコいいのですが、私自身はあまり魅かれませんでした。
3.書籍から英文引用・和訳|The Great Gatsby (グレート・ギャツビー)
この章ではオックスフォード編纂版のThe Great Gatsby (グレート・ギャツビー)より、原文を引用・和訳していきます。洋書の世界に触れ、興味を持たれた方は是非書籍を読んでみて下さい。
✅主人公ニック・キャラウェイの自己紹介
My family, the Carraways, have been successful, fairly wealthy people in this Middle Western city for many years.
Fitzgerald, F. Scott. The Great Gatsby Level 5 Oxford Bookworms Library (English Edition) . Oxford University Press. Kindle 版.
ぼくの家族、キャラウェイ家は、上手くやってきたし、長年この(アメリカ)中西部でかなり裕福だった。
✅ニューヨーク、ロングアイランドに引っ越してきたニック(イースト及びウエストエッグは架空の島)
East Egg was the more fashionable of the two, where the rich lived in unbelievable luxury. I lived at West Egg, where most people were managing on comparatively low incomes.
Fitzgerald, F. Scott. The Great Gatsby Level 5 Oxford Bookworms Library (English Edition) . Oxford University Press. Kindle 版.
イーストエッグは2つの島の中でもより洗練されていて、金持ち達が信じられない程高級な生活をしていた。ぼくはウェストエッグに住んでいたが、人々は比較的低賃金で何とか生活していた。
✅ギャッツビーに関する根も葉もない噂
‘Well, they say he’s a relation of Kaiser Wilhelm’s. That’s where all his money comes from – the German royal family.’
Fitzgerald, F. Scott. The Great Gatsby Level 5 Oxford Bookworms Library (English Edition) . Oxford University Press. Kindle 版.
「彼はカイザーウィルヘルム家の血筋だと聞いたぞ。ドイツのロイヤルファミリーさ、それが彼の富の源泉なんだ」
✅ギャッツビーとの出会いの後、物語が動き出す
That was a busy summer for me. I worked hard, learning the bond business. I began to like New York, especially the adventurous feel of it at night.
Fitzgerald, F. Scott. The Great Gatsby Level 5 Oxford Bookworms Library (English Edition) . Oxford University Press. Kindle 版.
それは忙しい夏だった。債権ビジネスについて学び、必死に働いた。ニューヨークのことは段々好きになった、特に冒険心を搔き立てる様な夜のニューヨークが。
4.さいごに~村上春樹訳版もあります
この記事ではF・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」(The Great Gatsby)のOxford編纂版について、本の概要、登場人物、あらすじ、英語の難易度などをまとめました。2013年にレオナルド・ディカプリオ主演で映画化もされ、今も語り継がれる不朽の名作です。非常にスタイリッシュで文体がカッコいい恋愛小説で、村上春樹っぽい世界観を感じるのですが、当の村上春樹氏をして、「グレート・ギャツビー」は人生で巡り合った、最も大切な小説と言わしめています。そして、村上春樹翻訳版の「グレート・ギャツビー」がありますので、ファンの方は必読です。
個人的には好きなジャンルの小説ではありませんでしたが、文学史に燦然と輝く不滅の名作ですので素晴らしい作品である事は疑う余地がありません。少しでも興味があれば、オックスフォード編纂版で読んでおく事はおすすめです。
おわり
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