(2020.10.3)
記事の概要
・米国大統領選挙の仕組みに関する動画を通して、知識をつけつつ英語学習をしていきます。
・動画の概要(ほぼ全訳)と難解な単語を解説します。
・英語を勉強していない方にとっても、大統領選挙の仕組みが分かるので、有益な内容になるのではないかと思います。
1.はじめに
早速動画を貼り付けます。予備知識無しでも英語が理解出来る方や、聞き取りにチャレンジしたい方は早速ご覧ください。
この記事はYouTubeのBBC Newsチャンネルにアップされている、「アメリカ大統領選挙はどのようなしくみなのか」(How the US election works)という動画にて英語学習をしていきます。BBC Newsのチャンネルページはこちらです。
次章で概要(ほぼ全訳)と難解な単語をまとめますので、頭に入れてからチャレンジしてみましょう。
2.動画の概要(ほぼ全訳)
※ナレーション形式の動画です。
2016年のアメリカ大統領選を覚えているでしょうか。ドナルド・トランプは、ヒラリー・クリントンよりも300万票も少ない得票数だったにもかかわらず、大統領の座を確保しました。この事態は今回もまた起こりうるものです。(この様な事態にまつわる事すべては)結局、大統領が実際どの様に選出されているのか?という疑問にたどり着くことでしょう。
(実は)アメリカの人たちが11月に投票に行くとき、彼らはドナルド・トランプかジョー・バイデンに投票している訳ではなく、アメリカ選挙人団と呼ばれる団体のメンバーに投票しているのです。college(~団)という言葉は単に人の集団とか、選挙人(大統領を選ぶ使命を持つ人)を意味します。この仕組みのはじまりは200年以上前にさかのぼります。
アメリカ建国者たちは、民主的な仕組みの確立を標榜しましたが、一般大衆による直接投票は、不適切な大統領の選出につながりかねない事を懸念しました。そこで、選挙人団は最終的に妥協案にてすすめました。つまり、それぞれの州に、人口に応じた選挙人の数が割り当てるのです。現在は538の選挙人の数がありますので、大統領候補者はその過半数(270以上)を獲らないと勝てないのです。ほとんどの州では、一般投票で勝利した候補者は、その州の選挙人全員の支持を得ます。
例えば、カリフォルニア州で勝利すれば(得票率が51%であろうが99%であろうが)、その候補者は(カリフォルニア州に振り分けられた)55票をすべて獲得します。
この仕組みにより、国全体での一般投票の得票数が少ない候補者が、それでもなお過半数の選挙人を獲得し、大統領に就任できるのです。
2000年以降の過去5回の選挙のうち2回で、一般得票数の少ない候補者が勝利しました。※この逆転現象は2000年以前は100年以上起こらなかったにも関わらず、です。この事が意味するところは、米大統領選の選挙活動は、選挙人団の過半数である270票の獲得に力を注がれがちだ、ということです。
候補者は、(選挙人団の数が多い)激戦区や(どちらの政党が勝つか読めない)揺れ動く州の獲得に注力します。どの政党が勝つかが歴史的にある程度分かる州にはそれ程力を入れません。事実、前回(2016年)の大統領選では、3分の2の選挙イベントがたったの6州で行われたのです。ですから、538人の選挙人団のメンバーは、米国大統領の選出においてきわめて重要な役割を担っているのです。
何年にも渡って、この選挙人団システムを変えようという試みがなされてきました。しかし、(選挙人団システムの)支持者は、このシステムによって疑いようのない結果がアメリカ合衆国にもたらされてきたと言います。そして、そもそも選挙が行われる前から誰もがこのゲームのルールを知っているのですから、至って平等なのです。(→1章へ戻って動画を見る)
・難解単語対訳
secure:確保する
※動画内では大統領の座を確保する、の意。
come down to~:結局~に帰結する。
(United States)electoral college:アメリカ選挙人団
popular vote:一般投票
compromise:妥協
battleground state:激戦区
swing state:共和党・民主党のどちらが勝つか読めない「揺れ動く州」
crucial:きわめて重要な
proponent:支持者
decisive:疑いのない
vast:広大な
3.字幕付きで動画を見てみましょう
上記の内容を頭に入れたら、字幕付きで動画を見てみましょう。
動画内のキーボードの様なマークをクリックすれば英語字幕を表示させる事が出来ます。(→1章へ戻って動画を見る)
予備知識なしで見た時よりも、意味が推測出来たり、単語が入ってきて聞き取れたりして理解でき、楽しめると思います。
4.感想
今回の動画はとても興味深く勉強になりました。世界のリーダー、アメリカの大統領が決まる一大イベントですから注目せざるを得ません。職場などでも必ず話題に上がり、議論が交わされるでしょうから取り残されない様に最低限の知識は付けておきたいですよね。
一般投票は11月3日に行われますが、今回解説した「選挙人団」のシステムにより、次期大統領が正式に決定するのは2021年1月6日です(選挙人による投票は12月14日)。詳しいスケジュールを知りたい方は、こちらのサイトをご覧になると分かりやすいと思います。
本記事をきっかけに「もっと知りたい!」と思った方は以下もチェックして頂ければと思います。
※選挙人団に関するもっと詳しい情報
・アメリカンビュー:アメリカ大統領選における「選挙人団」を理解する
・BBC NEWS|JAPAN:【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説
・おすすめ書籍
※体系的な知識を得る上で読書は大変おすすめです。千円ちょっとで自分の知識の幅が広まるので、本を読まない方は損してるかも(!?)
おわり
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