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ロビンソン・クルーソー【冒険地図あり】名作小説で英語多読~無人島漂流 (Oxford Bookworms Library版)

(2023.7.23)

記事の概要
・イギリスの小説家ダニエル・デフォーの古典的名作冒険小説、ロビンソン・クルーソー」(Robinson Crusoe)のOxford編纂版を読みました。本の概要、あらすじ、英語の難易度などをまとめます。
・主人公のロビンソンが船に乗って冒険した場所を実際の地図付きで解説します。ロビンソンが辿った旅の軌跡が一目で分かります。
・書籍から実際の英文を一部引用して和訳します。洋書の雰囲気を体感頂けます。
・オックスフォードのリーダーシリーズの中でもレベル2となっている本書は英語学習初心者にも読みやすくておすすめです。

1.はじめに

「ロビンソン・クルーソー」(Robinson Crusoe)は、イギリスの小説家ダニエル・デフォーの古典的名作冒険小説です。誰もが一度は耳にした事のある有名作品だと思います。今回は短くまとめられたOxford編纂版を読みました。この記事ではそちらの本の概要、あらすじ、英語の難易度などをまとめます。
主人公のロビンソンが船に乗って大冒険を繰り広げるのですが、その場所を実際の地図を用いて示しますロビンソンが辿った旅の軌跡が一目で分かります
また、書籍から実際の英文を一部引用して和訳します。洋書の雰囲気を少しだけ味わって頂けます。最後までお読み頂ければ幸いです。

・オックスフォードブックワームとは~Oxford Bookworms Library

イギリスのオックスフォード大学の出版局、Oxford University Pressが出しているオックスフォードブックワーム(Oxford Bookworms Library)のシリーズは、英語学習者がレベルに合わせて本を選べる様に編纂されたシリーズです。ブックワームなので、「本の虫」という意味です。ボキャブラリーや本の長さ、文法レベル等に応じてレベル分けされており、英語学習者からの高い評価を得ております。

今回読んだロビンソン・クルーソーはOxford Bookworms Libraryのレベル2に分類されてます。この様な古典の名作の数々を平易な英語で読めるのでとてもおすすめです。

→Oxford Bookworms Libraryに関する、オックスフォード大学出版の日本語公式サイトはこちらをクリック

2.本の概要|Robinson Crusoe (ロビンソン・クルーソー)

題名 Robinson Crusoe
Level 2 Oxford Bookworms Library
邦題「ロビンソン・クルーソー」
著者 編纂 Diane Mowat
イラスト:Anthony Williams
オリジナル版 Daniel Defoe著 (1719年)
ジャンル 冒険小説
出版社 Oxford University Press
出版年 2012年
ページ数 64ページ

参考:Wikipedia「ロビンソン・クルーソー」

Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library
created by Rinker

・あらすじ

主人公ロビンソン・クルーソーは真面目な両親に育てられたが、ずっと冒険に憧れ、船乗りになりたかった。親から大反対されたが、友人からの誘いで船旅に出る事になった。

1651年にイギリスのYorkからHull、そしてLondonへ行った。そこからアフリカのギニアを目指したが、カナリア諸島でトルコの海賊船に遭遇。トルコ人の海賊に襲われ奴隷になってしまう。モロッコのSalleeという場所に連れていかれ、2年間奴隷として過ごす。

奴隷の雇い主から船で逃亡したロビンソンは奴隷仲間のXuryという名の少年と共にアフリカ大陸を南下していった。紆余曲折あったが、11日目にCape Verde Islandsという島が見えてきた。そこで遭遇したポルトガル船の船長と意気投合し、船に乗せてもらいブラジルまで連れていってもらった

ブラジルで真面目に働き、金銭的余裕が出来たロビンソンはまた冒険に出るが難破し、ロビンソンただ一人が無人島に漂流した。ここからロビンソンの27年にも渡る無人島生活が始まった。

物と情報の溢れる現代社会を生きる私たちにとって、ロビンソンの無人島サバイバル生活は考えさせられる事がたくさんあります。この続きが気になる方は是非書籍を読んでみて下さい。

・冒険地図~ロビンソンが辿った軌跡

ここではロビンソンが辿った冒険の軌跡を地図で追っていきます。書籍を読む際の参考になれば幸いです。

✅1651年イギリスのYorkからHull、そしてLondonへ

ロンドンで嵐に遭って死にかけて怖くなって旅をやめようとしたが、懲りずにまた船に乗るロビンソン。

✅Londonからアフリカのギニアを目指したが、カナリア諸島で海賊船に遭遇。モロッコのSalleeに連れていかれ、奴隷になった。

2年間もトルコ人海賊の奴隷になって耐え続けるロビンソン。

✅1653年頃(?)、主人から脱走しCape Verde Islandsにてポルトガル船と遭遇

✅主人の船を奪って逃亡後、ポルトガル船の船長と意気投合しブラジルへ

ポルトガル人の大きな船に乗せてもらい更なる航海に出たロビンソン。

✅ブラジルで働いて貯蓄した後、またアフリカを目指すも遭難

安定した生活を手に入れても退屈になって、我慢できずに冒険に出てしまうロビンソン。

✅ロビンソンが漂流したと思われる無人島の場所の推測

オリノコ川の入り口で、北西にトリニダード・トバゴが見えたとの記述が本にありました。架空の島かもしれません。

・洋書の英語レベル、難易度

オックスフォード編纂版のRobinson Crusoe (ロビンソン・クルーソー)の洋書の英語は非常に平易で読みやすかったです。オックスフォード大学出版の公式サイトの情報によると、英検準2級~2級レベルです。英語を勉強している方であれば、学生の方でも問題なく読めるレベルだと思います。

・本の感想~英語多読でのおすすめ度は星5/5つ中

オックスフォード編纂版のRobinson Crusoe (ロビンソン・クルーソー)の洋書の英語多読学習教材としてのおすすめ度は満点の5です。スケールの大きな冒険・無人島漂流はワクワク・ドキドキが止まらずどんどん読めてしまいます。英語も平易に書かれており、多読による英語学習にはぴったりです。
読むのが遅い私でも短期間で2回読めました。2回目もとても楽しめました。

3.書籍から英文引用・和訳|Robinson Crusoe (ロビンソン・クルーソー)

ここでは書籍から原文を引用して、和訳していきます。洋書にチャレンジするか検討する材料にして頂ければ幸いです。

✅冒頭、ロビンソンの自己紹介

Before I begin my story, I would like to tell you a little about myself. I was born in the year 1632, in the city of York in the north of England.

Defoe, Daniel. Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library: 700 Headwords (p.7). Oxford University Press. Kindle 版.

私の物語を始める前に、私自身について少し話そう。私は1632年にイギリスのヨークの町で生まれた。

✅冒険したくて仕方がないロビンソン

My father did well in his business and I went to a good school. He wanted me to get a good job and live a quiet, comfortable life. But I didn’t want that. I wanted adventure and an exciting life.

Defoe, Daniel. Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library: 700 Headwords (p.7). Oxford University Press. Kindle 版.

父はビジネスで成功し、私は良い学校に通った。彼は私に良い職に就いて静かで快適な人生を送って欲しいと望んだ。しかし私はその様に生きたくはなかった。エキサイティングな冒険人生を生きたかったのだ。

✅最初の航海、YorkからHull、そしてLondonへ

And so, on September 1st, 1651, I went to Hull, and the next day we sailed for London.

Defoe, Daniel. Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library: 700 Headwords (p.8). Oxford University Press. Kindle 版.

そうして1651年9月1日、私はHullへ行き、翌日ロンドンまで航海に出た。

✅トルコの海賊船長の奴隷になる

But in the end the Turkish captain decided to keep me for himself, and took me home with him. This was a sudden and terrible change in my life. I was now a slave and this Turkish captain was my master.

Defoe, Daniel. Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library: 700 Headwords (p.9). Oxford University Press. Kindle 版.

しかし最終的にトルコ人船長は私を彼自身の為に捕らえておくことにし、家まで連れていった。私の人生において、急で最悪の転機だった。私は今奴隷になり、トルコ人船長が私の主人なのだ。

✅無人島に漂流したロビンソン

There was nobody in the water. All my friends were dead. I was alive, but in a strange wild country, with no food, no water, and no gun.

Defoe, Daniel. Robinson Crusoe Level 2 Oxford Bookworms Library: 700 Headwords (p.18). Oxford University Press. Kindle 版.

海の中には誰もいなかった。友人は全員亡くなった。私は生きたが、ここは何も分からない未知の島で、食料も水も鉄砲も無い。

4.さいごに

この記事では名作冒険小説、「ロビンソン・クルーソー」(Robinson Crusoe)のOxford編纂版の洋書についてまとめました。
冒険の中で何度も九死に一生を得るロビンソンですが、一般人の感覚からすると、ブラジルで安定した辺りで冒険を止めなかった所がクレイジー(ほめ言葉)だなと感じました。ちなみに、南米のチリ西の南太平洋にロビンソン・クルーソー島がありますが、作品内でロビンソンは一度も上陸していません。

船で大航海する事も、無人島でのサバイバル生活も男性であれば一度は憧れるものだと思いますので、ワクワクドキドキしながら英語での読書体験をしたい方には強くおすすめします。最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。

第2章に戻って書籍情報を見る

おわり

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