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【英語多読】シドニィ・シェルダンの「遺産」~強欲な遺産相続争い

(2022.6.17)

記事の概要
シドニィ・シェルダンの「遺産」(Morning, Noon & Night)という小説を洋書で読みましたので、書籍紹介、簡単なあらすじ、原文を引用・和訳していきます。
・洋書にチャレンジするかどうか判断する参考になればと思います。
読書の助けになる人物相関図もありますのでお見逃しなく。

1.はじめに

英語多読学習の一環で、シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)の「遺産」(Morning, Noon & Night)を読みました。

本記事では書籍の概要、簡単なあらすじ、原文から引用・和訳をしていきます。洋書を読むことを検討している方へ、この書籍にチャレンジするかどうか判断する参考になれば幸いです。作品を読むうえで助けになる人物相関図もありますので役立てて頂ければと思います。

2.書籍情報

まずは書籍情報を以下にまとめます。

題名:Morning, Noon & Night (邦題「遺産」)
著者:Sidney Sheldon
出版社:William Morrow
出版年:1995
ページ数:375ページ
単語数:約8万1千語

Morning, Noon and Night
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1995年出版という事で、個人的には意外と最近の作品なんだなと感じました。

・物語の内容を一言で(ネタバレはなしで)

「遺産」の内容を一言で言うとタイトルの通りで、遺産相続争いです。
父親から半ば強引に継いだ会社を世界的コングロマリット企業に自力で引き上げて大富豪となったHarry Stanfordが不審な形で亡くなり、残された兄妹たちの遺産相続争いが勃発します。そこにHarryの隠し子が現れ、相続は混乱を極めます。それぞれの欲望と思惑が絡み合い、複雑な人間模様のその先に訪れる結末は…。

・人物相関図

「遺産」では、結構たくさんの登場人物がいて、読んでいる最中に時々「こいつ誰だっけ?」という状態になってしまいます。ですが、押さえるべき中心人物は基本的には3兄妹と、隠し子のJuliaです。ここだけ押さえておけば、物語の中で迷子にならずに楽しみながら読み進めていけます。分かりやすく相関図をつくってみましたので、ご参考頂ければ幸いです。

もう少し詳しく人物紹介を以下に。

Harry Stanford:父から半ば強引に継いだ会社を独力で世界的コングロマリット企業に押し上げた大富豪。家族を省みず、強欲な性格。船で移動中に不審な形で亡くなり、残された子供たちの間で遺産相続争いが勃発。

Mrs. Stanford:Harryの正妻。自ら命を絶った。

Rosemary Nelson:3兄妹の家庭教師(Governess)。Harryの子を孕み逃亡、Juliaを産んだ後亡くなったと思われる。

Tyler:長男で判事(Judge Stanford)で、同性愛者。

Kendall:長女、デザイナーとして成功。旦那はMarc Renaud。

Woody:次男、乗馬(ポロ)の腕前がすごい。ヘロイン中毒。嫁はPeggy。

Julia:Harry Stanfordの隠し子。

相関図と、上述した人物の他にもけっこうたくさんの人物が出てきますが、書いた時点でネタバレになってしまう様な人もいるので、そこは読んでからのお楽しみと言う事で。

・英語の難易度

「遺産」はシドニィ・シェルダンの作品の中でもかなり読みやすいと感じました。有名な作品「ゲームの達人」や「真夜中は別の顔」よりもあらすじがシンプルで、分かりやすくて非常におすすめです。TOEICスコアで言えば、700点前後でOKだと思います。主要人物だけ上図で押さえれば、あとはかなり楽しんで読めると思います。

・おすすめする人

「遺産」を読む事をおすすめしたいのは次の様な方です。

・英語を勉強している方で、TOEIC700点程度あり、洋書にチャレンジしたい方。
・サスペンス系の小説が好きな方。
・多読で英単語をたくさん覚えたい方。
・シドニィ・シェルダンの小説に最近興味を持った方。

・本の感想~遺産相続争いの定番ストーリー

今回シドニィ・シェルダンの「遺産」の洋書をとても楽しく読む事が出来ました。ストーリー展開が何かに似ているなと思ったのですが、それは山崎豊子の「女系家族」です。「女系家族」も遺産相続争いで、思わぬ所から新たな相続人が現れる話なので、ひょっとして影響を受けているのかなと思いを巡らせました。
※こちらは格式高い文体で老舗呉服問屋のプライドの高い娘たちの遺産相続争いが描かれる、純文学の名作といった感じです。「遺産」よりも大分前に出版された作品です。

女系家族(上) - 山崎 豊子(著)
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「遺産」では、兄妹たちの思惑がそれぞれ絡み合い、シェルダン得意のジェットコースターの様などんでん返しが何回もあって、一気に読み進められる感じでした。「英語の本を興奮しながら夢中でどんどん読める」、そんなスリリングな読書体験はシドニィ・シェルダンならではのものです。こんな風に、学習である事を忘れられる英語学習は言語習得に非常に効果的である、と信じてこれからも続けていきたいと思います。他のシェルダン作品と比べても、文章やページ数において読みやすいと感じたので、「遺産」はとてもおすすめです。

3.書籍から抜粋引用・和訳

この章ではシドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)の「遺産」(Morning, Noon & Night)から、英語原文を抜粋して引用・和訳していきます。洋書にチャレンジするかどうか判断する指標になれば幸いです。

(1)世界的大富豪がゆえに、パパラッチに追い回されるHarry Stanford.

Harry Stanford was an easy target to follow. He was six feet tall, with white hair lapping over his collar and an aristocratic, almost imperious face.

Sheldon, Sidney. Morning, Noon and Night (p.3). HarperCollins Publishers. Kindle 版.

Harry Stanfordは追い回すのに容易いターゲットだった。身長は6フィート(182センチ位)の高身長、白髪の襟足はシャツにかぶさり、顔は高貴だが傲慢さが見て取れた。

(2)パパラッチはHarryの豪華な生活を記事にした。

They had written about his charisma, his lavish life-style, his private plane and his yacht, and his legendary homes in Hobe Sound, Morocco, Long Island, London, the South of France, and of course his magnificent estate, Rose Hill, in the Back Bay area of Boston.

Sheldon, Sidney. Morning, Noon and Night (pp.4-5). HarperCollins Publishers. Kindle 版.

彼ら(記者達)はHarryのカリスマ性、派手な生活、プライベートジェットやヨット、数々の豪邸について記事にした。豪邸の数々、すなわちHobe Sound(フロリダ州)、モロッコ、Long Island(ニューヨーク州)、ロンドン、南仏、そしてもちろんボストンのBack Bayエリアにある巨大邸宅のRose Hillである。

(3)父の死により別々に暮らしていた兄妹たちがボストンに集まる。

‘Harry Stanford’s children are coming here to celebrate their father’s death. Tyler, Woody and Kendall.’

Sheldon, Sidney. Morning, Noon and Night (p.66). HarperCollins Publishers. Kindle 版.

「Harry Stanfordの子息が、父の死を祝いにここにくるんだ、Tyler、Woody、Kendallが。」

・日本語版もあります

シドニィ・シェルダンの”Morning, Noon & Night”ですが、邦題が「遺産」とついているくらいですから和訳本も出版されています。

遺産(上) - シドニィ シェルダン(著)
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いきなり洋書を読むのに自信が無い方は、まず日本語版を読んで内容を把握してから原書にチャレンジするのもありかもしれません。

4.さいごに

本記事ではシドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)の「遺産」(Morning, Noon & Night)の概要、引用・和訳、感想などについて書きました。シェルダン作品の中でも読みやすく、ページ数も適度な量で、スリリングな読書体験ができますので文句なしにおすすめです。
人物相関図にて主要人物さえ押さえておけば多少読解できない英文があっても物語についていけますので、ぜひご参考頂ければ幸いです。
本記事がお役に立ちましたら嬉しく思います。

おわり

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