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大谷翔平がベーブ・ルース以来の偉業達成~2桁勝利・2桁本塁打

(2022.8.13)

記事の概要
・大谷選手が達成した投打3つの記録について。
・8月10日のリアル二刀流の試合動画あり。
・現地の英語記事から引用・和訳。海外の反応が分かります。

アメリカ大リーグ、ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平選手が8月10日のオークランドアスレチックス戦に登板し、遂に2桁勝利・2桁本塁打を達成しました。あのベーブ・ルース以来104年ぶりの大偉業です。

同じ試合で25号本塁打も放ち、1日で3つの偉業を成し遂げました。本記事ではその偉業の説明を中心に、現地の英語記事の和訳も交えて解説していきます。

(1)ベーブ・ルース以来104年ぶりの10勝・10本塁打以上を達成

こちらは言わずもがなです。長いメジャーリーグの歴史上で野球の神様ベーブ・ルースしか達成したことのない「2桁勝利・2桁本塁打」を遂に達成しました。二刀流の大谷選手の比較対象としてベーブ・ルースがよく挙げられますが、そのルースも二刀流といえるシーズンは1918と1919年の2年間のみです。それ以前のシーズンは投手メイン、以降はほとんど打者オンリーといった感じです。

✅ベーブ・ルースの二刀流シーズンの記録

シーズン 勝利 投球回 防御率 打率 本塁打 OPS
1918 13 166.1 2.22 .300 11 .966
1919 9 133.1 2.97 .322 29 1.113

ベーブ・ルースの二刀流としてのキャリアハイは1918年の13勝・11本塁打と言えるかと思います。「10-10」の達成はこの1シーズンのみですので、大谷選手が今後何度も達成して二刀流プレイヤーとして確固たる地位を築いて歴史に名を残して欲しいです。

(2)歴代日本人メジャーリーガーの通算本塁打数でイチローさんを抜いて単独2位に浮上

8月10日の対アスレチックス戦で25号本塁打を放った大谷選手は、歴代日本人大リーガーの通算本塁打数で単独2位に浮上しました。以下に5位まで記載します。

No. 選手 本塁打数
1 松井秀喜 175
2 大谷翔平 118
(’22/8/10時点)
3 イチロー 117
4 城島健司 48
5 福留孝介 44

こうして見ると上位3名がいかに突出しているかが分かります。日本人大リーガーにおいて、投手はメジャーで長く活躍する選手が結構いますが、野手はまだまだな印象なので今後頑張ってほしいと思います。鈴木誠也選手にはランキング入りに期待したいです。

(3)シーズン奪三振自己最多の157奪三振を記録

投手・大谷としての奪三振数のキャリアハイは昨年2021年シーズンの156だったのですが、先日の試合で157奪三振を記録し、キャリアハイを更新しました。この調子で規定投球回(162)と規定打席(502)の同時到達を達成してほしいです。
規定投球回は達成すれば自身初となるので、本人としても目標にしていると思います。投打両方での規定到達はベーブ・ルースも達成していない記録なので、実現すればこれまた大記録です。

・現地英語記事の和訳

ここからは米国現地のニュース記事から引用・和訳して解説していきます。

引用元:MLB公式サイト(mlb.com)
記事タイトル:’’Quite a Sho: Ohtani ties Ruth, passes Ichiro in same game’’(August 10th, 2022) by Sonja Chen
URL: https://www.mlb.com/news/shohei-ohtani-ties-babe-ruth-passes-ichiro-in-win-vs-athletics

・まずは記事タイトルと副題の訳から。

Quite a Sho: Ohtani ties Ruth, passes Ichiro in same game
Two-way star wins 10th game, moves into 2nd all-time in HRs for Japanese-born players

まさにショウ。大谷がルースに並び、イチロー越えを同一試合で達成
二刀流スターが10勝目を挙げ、本塁打数日本人歴代2位に浮上

・この日の試合で大谷選手が達成した記録を手短に。

In short: Ohtani joined Babe Ruth in an exclusive club, moved up on the all-time home run list for Japanese-born players and set a single-season career high in strikeouts. Yes, all that in one night.
Ohtani joins Babe Ruth’s exclusive 10-homer, 10-win club

要約して言うと:大谷はベーブ・ルースに並んで(2桁勝利・2桁本塁打という)限定クラブ会員となり、日本人選手の本塁打数で歴代2位に浮上し、シーズン奪三振数でキャリアハイを記録した。そう、一夜にして。
大谷はベーブ・ルースの10本塁打・10勝達成者限定クラブの仲間入りを果たした。

※ここでの”joined Babe Ruth in an exclusive club”という表現が洒落ていて面白いなと思います。日本のプロ野球で言えば「名球会の会員になった」、的な表現に近い感じだと思います。

・ベーブ・ルースとの比較

Ohtani tossed six scoreless innings to earn his 10th win of the season for the first time in his Major League career. He joins “The Babe” as the only two players in AL/NL history to win at least 10 games on the mound and hit at least 10 home runs in the same season. Ruth did it over 100 years ago, going 13-7 on the mound while going deep 11 times for the Red Sox in 1918.

大谷は6回無失点のピッチングでMLBキャリア初のシーズン10勝目を手にした。彼は投手として10勝、打者として10本塁打以上を同一シーズンで達成し、ア・リーグ及びナ・リーグの歴史上で、「The Babe」に加入した2人目の選手となった。ルースが達成したのは100年以上前で、投手として13勝7敗、打っては11ホームランを記録した(1918年シーズン、レッドソックス)。

※ここでも「10勝、10本塁打」達成者の限定クラブの例えで「The Babe」と言っていますが、そんなクラブは実際にはありません。

・通算本塁打数でイチローさんを超えた

Ohtani’s 118th career blast, which was scorched at 108.4 mph off the bat, gave him sole possession of second place on the all-time Major League home run list for Japanese-born players. That puts him ahead of Ichiro Suzuki, though Ohtani still has a ways to go before he catches Hideki Matsui’s 175.

大谷の通算118本目のホームランは、打球速度108.4マイル(約174キロ)を計測し、歴代日本人大リーガーの通算本塁打ランキング2位を確固たるものとした。このホームランでイチロー・スズキを抜いたが、松井秀喜の175本塁打を抜くまではまだ道半ばである。

・大谷選手本人のコメント

“Obviously we’re very different types of hitters,” Ohtani said, “but if I get to pass Ichiro on any list, I’m really honored and privileged.”

「(イチローさんは)明らかに違うタイプの打者ですが、どんな記録であれイチローさんを超えるのは名誉なことであり、特別なことです」と大谷は言った。

・さいごに

活躍する度に史上初や○○以来といった記録をつくる大谷選手ですが、今回の「2桁勝利・2桁本塁打」をメジャーでベーブ・ルース以来達成するのは本当に偉大で夢のある記録だと思います。今年達成してほしい次の記録は、規定投球回・規定打席の同時到達を期待したいと思います。そうすれば二刀流としての活躍が記憶だけでなく、名実ともに記録に残ることになるからです。

1つだけ残念なことはチームがワイルドカード争いから脱落してしまい、既に消化試合の様になってしまっているエンゼルスの状況です。エンゼルスにいるからこそ二刀流でここまでキャリアを積み上げる事ができた側面もあると思いますが、ワイルドカード争いから脱落し、下位に低迷するエンゼルスで活躍して大記録を達成しても、なかなか現地では盛り上がっていない様に感じます。
MLBの現地ニュースを見ていても、今回野球の神様の記録に並んだにも関わらず、それ程騒がれていないと感じています。そんな状況だからこそ、現地メディアもトレードの噂を盛んに報道するのかもしれません。今年のア・リーグMVP争いの行方にも注目ですが、現地ニュースを見ている限りは、地区優勝・本塁打王が確実視されているニューヨークヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が有力です。

チームがなかなか浮かばれず時々しんどそうな大谷選手が心配にはなりますが、引き続き応援したいと思います。シーズン終盤も大谷選手の活躍から目が離せません。

おわり

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