(2022.8.24)
記事の概要
・シドニィ・シェルダンの小説「空が落ちる」(”The Sky is Falling”)を原文で読みましたので、本の概要、あらすじ、人物相関図、英語の難易度などを書き記します。
・原文から一部引用して和訳しますので、洋書を読むかどうか判断する一助になれば幸いです。
・洋書多読学習の為の書籍を探している方はもちろん、和訳本もありますのでスリリングな海外小説を読みたい方にもおすすめです。
1.はじめに
シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)の「空が落ちる」(”The Sky is Falling”、2001年発表)を洋書で読み終えました。
内容は、主人公であるニュースキャスターのDana Evansが、富豪一族の度重なる謎の事故死を追っていく中で巨大な陰謀が暴かれていく物語です。結論から言うと、とてもおすすめの一冊です。シドニィ・シェルダンの本を読むのはこれで5冊目になりましたが、最後まで続きが気になって読み切らせる魅力はいつもながら流石の安定感でした。
【読了】📚
シドニィ・シェルダンの'The Sky Is Falling'(邦題:空が落ちる)を原文で読み終えました😀後半で巨大な陰謀が明かされるシーンはとても読み応えがあり興奮しました🔍
ラストはともかく、何だかんだで最後まで読ませるテンポの良さは流石です👍🏻https://t.co/YO6lGLpbrF#英語 #多読 pic.twitter.com/9ywGANp6pu
— みっちー@英語学習ブロガー (@michi1009_t) August 20, 2022
本記事では、”The Sky is Falling”の本の概要情報、簡単なあらすじ、人物相関図、英語の難易度などをご紹介していきます。人物相関図はここでしか見られないものですので、読もうと思っている方はぜひご確認下さい。英語原文から一部引用して和訳しますので、原書を読むかどうかの参考にもなればと思います。
2.本の概要|The Sky is Falling(空が落ちる) シドニィ・シェルダン
シドニィ・シェルダンのThe Sky is Falling(空が落ちる)の書籍情報を以下にまとめます。
題名:The Sky is Falling(邦題「空が落ちる」)
著者:Sidney Sheldon
出版社:William Morrow
出版年:2001年
ページ数:416ページ
単語数:70,808語(推計)
・あらすじ~ネタバレはなしで
”The Sky is Falling”の内容を簡単にまとめます。
主人公は、Washington Tribune Network(WTN)というテレビ局の人気ニュースキャスター、Dana Evans(ダナ・エヴァンス)。アメリカの大富豪一家であるWinthrop一族が続々と謎の事故死を遂げた事に疑問を感じたDanaは一連の事故を取材する。取材の中で世界中を飛び回り関係者にインタビューしていく中で、次第に巨大な陰謀が暴かれていく。
・人物相関図
“The Sky is Falling”では非常に多くの登場人物が出てきます。事件の謎を追っていく中で、重要な人物もいれば、そうでない人物も出てきます。物語についていく上で、おさえておきたい最低限の登場人物に絞って相関図をつくりましたので、読書の助けになれば幸いです。
上記以外にもたくさんの登場人物が出てくるので、多すぎて覚えるのが大変です。相関図に記載した人物だけでもチェックして注意して読んでいけば物語に置いてけぼりにされずについていけるはずなので、頑張ってみてください。
・英語の難易度
“The Sky is Falling”の原文の英語の難易度は、TOEIC700点前後で読めると思います。600点台でもいけるかも知れません。物語のスリリングな展開も手伝ってとても読みやすく、最後まで苦痛なく読めました。
・本の感想~おすすめ度は星4.5/5つ中
“The Sky is Falling”の個人的おすすめ度は星5つ中4.5個です。多読での英単語力アップにおいても、物語の面白さにおいても非常にオススメの一冊です。
シドニィ・シェルダン作品のご多分に漏れず、主人公が事件の謎を追いかけて世界中を飛び回りますので、自分も旅している様な気分に浸れるのが最高です。今回はアメリカ、フランス、ロシア等に主人公と一緒に飛び回れます。
細かい伏線の回収がイマイチだったり、突っ込みどころがあったり、物語の展開がご都合主義的な部分もありますが、どんどん読めて楽しんで最後まで読めれば、英語多読学習の観点で言えば文句なしでしょう。
3.書籍から英文引用・和訳
シドニィ・シェルダンの”The Sky is Falling”(「空が落ちる」)より、英文を一部抜粋、引用して和訳してご紹介していきます。洋書にチャレンジするかどうかを判断する材料になれば幸いです。
・主人公Danaの職場であるTV局(WTN)の様子
The Washington Tribune Network television studios occupied the sixth floor of building four. The place was always charged with energy, its cubicles humming with people at work on their computers.
Sheldon, Sidney. The Sky is Falling (p.6). HarperCollins Publishers. Kindle 版.
ワシントントリビューンネットワーク(WTN)のTVスタジオは第4ビルの6階に位置していた。職場はいつも活気に満ち溢れ、事務所内はパソコン仕事をしている社員の声が行き交っていた。
・主人公Danaの養子、Kemalの好きな音楽がバックストリートボーイズやブリトニースピアーズ
Slowly, as Dana got dressed in her own clothes, she thought about the lyrics of the songs that Kemal listened to over and over again. The CDs of Britney Spears, the Backstreet Boys, Limp Bizkit.
Sheldon, Sidney. The Sky is Falling (p.43). HarperCollins Publishers. Kindle 版.
ダナはゆっくりと着替えながら、Kemalが何度も繰り返し聴いている曲の歌詞を思い出していた。ブリトニースピアーズやバックストリートボーイズ、リンプビズキットのCDである。
※シドニィ・シェルダンと聞くと1970~80年代のイメージですが、これは2001年に出版された小説なので、30代の私にも懐かしい感じ。
・事故を調査していくDana
The killers must have been aware of that, so they wouldn’t dare try to sell the paintings. Then what was the point of stealing them? And committing a murder? And why didn’t they take the money and jewelry? Something doesn’t add up.
Sheldon, Sidney. The Sky is Falling (p.47). HarperCollins Publishers. Kindle 版.
犯人は(絵が有名で高価であることに)気が付いていたはずだ、だからあえて絵を売る事はしないだろう。じゃあなぜ絵を盗んだのか?なぜ殺人を犯したのか?なぜお金や宝石を盗まなかったのか?何かつじつまが合わない。
・物語後半、Danaがロシアへ取材に行った際の一場面
Dana looked around. She was alone in the freezing, windswept park. She walked to a nearby bench and sat down and waited for Boris.
Sheldon, Sidney. The Sky is Falling (p.305). HarperCollins Publishers. Kindle 版.
ダナは辺りを見回した。彼女は冷たい風の吹きすさぶ公園に一人でいた。近くのベンチに腰掛け、ボリスを待っていた。
4.さいごに~和訳本もあります
本記事ではシドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)の「空が落ちる」(”The Sky is Falling”)の書籍情報、あらすじ、人物相関図、個人的感想、英文引用・和訳し、洋書を紹介しました。英語を学習している方にはもちろんですが、そうでない方にもおすすめできる本当に面白い小説です。和訳本もありますので、英語を学習していない方はこちらでお楽しみください。
記事内でも述べましたが、多読でのボキャビルでも、読書そのものの面白さにおいても間違いなくオススメできます。読書しながら世界中を旅している様な気分に浸れる最高の読書体験をお楽しみください。気になる方はぜひ書籍をご購入を。
余談になりますが、タイトルの”The Sky is Falling”は「とんでもないことが起こる」という意味の慣用句で、訳本のタイトル「空が落ちる」は直訳すぎてちょっとクエスチョンマークです。
本記事がお役に立てば幸いです。
おわり
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